トークイベント「『ショートフィルムの魅力』powered by ネスレ日本」では、「ネスレシアター」のショートフィルム『わかれうた』で監督も務めた女優・黒木瞳、ショートフィルム『カナリア』で主演を務めたEXILEのTAKAHIRO、映画コメンテーターでSSFF & ASIAフェスティバルアンバサダーを務めるLiLiCo、SSFF & ASIA代表の別所哲也が登壇し、ショートフィルムの可能性について語った。
今回、SSFF & ASIAで上映される『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』の1本である「カナリア」に出演しているTAKAHIRO。劇中ではセリフが非常に少ないという出演作だが、「大丈夫なのかなと思った」と明かした。さらに「言葉にできない葛藤をどう表現するのか、俳優として、役者としてスタートに立たされた」と語り「演じる難しさを学びながら挑戦しました」と振り返った。さらに、松永大司監督からは「何も変えずにTAKAHIROとして立ってくれていいんだけど、EXILE TAKAHIROを消してほしい」と言われたことを明かし、すかさずLiLiCoは「消せてました」と認めた。
2年前に本映画祭で審査員を務めた、長編映画の監督としても活躍している黒木瞳は「七十数本を見せていただいて、その魅力を肌で感じました。時間の制約はおもしろいと思った」とショートフィルムならではの醍醐味を語った。また、その際にグランプリを受賞した『合唱』が同年度のアカデミー賞短編実写部門で受賞したことについて「我がことのようにうれしかったです」と笑顔を見せた。
続けて、別所は「TAKAHIROさん、監督デビューどうですか」と話題を振ると、TAKAHIROは「いつかはやってみたいですけど、役者として学ぶべきことがたくさんあるので」と突然の振りに驚いている様子。さらに黒木が「女優の時とは違う川岸から見ている」と女優としての立場との違いを語るなど後押しをしたが、TAKAHIROは「黒木さんが美人すぎて内容が頭に入ってこなかったです」と返し、会場は笑いに包まれた。
最後にはTAKAHIROも「松永監督ももとは俳優さんなので撮る難しさを話してくださった。興味がわいてきたのでやってみたいと思いますが、勉強不足なので」と将来的な監督業への挑戦を窺わせた。そんなTAKAHIROは「『ブルーバレンタイン』(2010)が好き」と明かし、「ああいったリアルな日常を切り取ったものをやってみたい」と具体的なプランを掲げた。また、ショートフィルムについては「性格が飽きっぽいのでショートフィルムが合ってる。たくさん見せていただいて役者としても勉強させていただきたい」と語った。
最後に別所は「人生は長いものではなく“LIFE IS SHORT”、でも美しい“LIFE ISBEAUTIFUL”。これからもみなさんとエンターテインメントを通じつてつながっていきたいと思います」とイベントを締めた。
【取材・写真・文/編集部】
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018は2018年6月4日(月)~24日(日)に表参道ヒルズ スペースオー、ラフォーレミュージアム原宿、アンダーズ東京 Andaz Studio、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、シダックスカルチャーホール、六本木ヒルズ ヒルズ カフェ/スペースほかで開催!
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