青春の輝きと痛みを知る全ての人に贈る映画『レディ・バード』のメイキング映像が解禁された。

カリフォルニア州サクラメントの閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校からニューヨークへの大学進学を夢見るクリスティン=自称“レディ・バード”。高校生活最後の1年、友達や彼氏や家族について、そして自分の将来について、悩める17歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描く。主演はシアーシャ・ローナン、母親役にローリー・メトカーフ、父親役にトレイシー・レッツ、ルーカス・ヘッジズが彼氏のダニー役、『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメが彼氏カイル役を演じる。監督は、次世代クリエイター・個性派女優として多彩な才能を発揮するグレタ・ガーウィグが、本作で念願の単独監督デビューを果たした。

今回、本作の“号泣必至”の感動シーンの撮影風景を捉えたメイキング映像が解禁された。すったもんだあって、ニューヨークの大学へ進学することになったレディ・バード(シアーシャ・ローナン)が両親と一緒に空港へ向かう場面だ。

これまで事あるごとに対立し続けてきた母娘の意地の張り合いが頂点に達するシーンの撮影ということもあってか、少し固い表情のシアーシャとローリーの姿や、真剣に話を聞くトレイシーの姿も映し出されているが、監督グレタの絶えない笑顔から和やかな撮影現場だったことが伺える。既に映画を観た人は勿論、親元から離れた経験がある人は、涙なしには観られない感動のシーンとなっている。

6月16日(土)に63歳の誕生日を迎えるローリー・メトカーフだが、先日行なわれた 2018年トニー賞授賞式にて「幸せの背くらべ(原題:Three Tall Women)」という作品で演劇助演女優賞を受賞、2017年の「人形の家 パート2(原題:A Doll's House, Part 2)」での演劇主演女優賞受賞に続き、2年連続でアメリカ演劇界の最も権威ある賞に輝き、本作では惜しくも本年度アカデミー賞助演女優賞受賞は逃したものの、同じ年に演劇界&映画界で高く評価されるという快挙を成し遂げ、彼女にとっては一足早い最高の誕生日プレゼントとなった。

また、17日(日)は奇しくも父の日ということで、同じアメリカ中西部出身&シカゴの劇団ステッペン・ウルフ・シアター・カンパニー出身となるトレイシー・レッツも、2008年トニー賞にて「8月の家族たち(原題:August:Osage County)」で演劇作品賞を受賞し、2013年の「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない(原題:Who's Afraid of Virginia Woolf?)」でも演劇主演男優賞受賞など、ローリー・メトカーフに負けずとも劣らない輝かしいキャリアを誇るベテランにつき、現代のアメリカ演劇を築き上げた偉大な舞台俳優二人の名演技を是非劇場で堪能して欲しい。

メイキング映像

映画『レディ・バード』は全国で公開中!
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ
出演:シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツ、ルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャラメ、ビーニー・フェルドスタイン、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ロイス・スミス
配給:東宝東和
© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.
Merie Wallace, courtesy of A24