イベントの冒頭で、“ブラッド・ピット”になりきった役を演じた満島は「ブラピです」と挨拶し会場の笑いを誘い、さらにイベント前から取材が続き「トイレに行きたい」という池松と満島。これに向井は「僕は行ってきてるので大丈夫です。大人なんでしっかりしてください」とツッコみ、会場は笑いに包まれた。
本作は先日まで開催された第21回上海国際映画祭にて上映されたが、その際に「偉い人?に『こんな映画上映するな』って言われたみたいで、日本で公開前に打ち切りにならないか心配です」と言われたことを池松が明かすと、松居監督は「ちょっと変態がすぎるって・・・」と苦笑。
仲の良さを感じさせるキャスト陣と松居監督だが、撮影現場は「混雑してました。暑かったし」と振り返り、さらに「本当に人が住んでいるアパートをお借りした。下に老夫婦が住んでいた」と明かした満島。さらに「踊ったりしていた」ということで大倉は「壊れるかと思った」とにぎやかな現場だったことを明かした。
本作では、これまでのイメージを大きく変える“ダメ彼氏”役を演じた高杉。松居監督からは「まずパチンコに行ってくれと言われた」とダメ彼氏に向けた演出を明かし、実際にパチンコに通った結果「こうやってハマっていくんだなと思いました。それからは行ってないです」と語る高杉。そんな高杉に満島は「まじめだなー。天使だなと思いました。さっき横に並んで、完全に南国のコーディネーターと天使だった」とべた褒めした。
そんなキャスト陣の中で、「まっとうな役だった」と自身の役どころを明かした向井は「僕がいなかったら上映できてないと思います」と語り、会場の笑いを誘った。また、YOUも「ここの二人は本当にまともな役なので普通にできた」と語ったものの「どういう物語かも考えずにやりました。今もわかっていません」と明かし、会場は笑いに包まれた。さらに池松らが話題にしたアパートについては「地獄絵図でした。(下の住人は)あれを許した後悔というか、忘れられない夏だったと思う」とコメントし、観客は大爆笑となった。
さらに話が、いかに“好きな人のリコーダーを舐めるか”という話題となり、「高杉君はやったことない?」と言う満島に、「笛舐めは想像つかない」と返す高杉。「ちょっかい出したことは?」と追及する満島に、高杉は「気を引きたいから意地悪したり、その程度なら」と笑いながら答えた。また、同じく話を振られた向井は「僕は舐めない派ですね」と答え、「偶然を装って、登校する時間にたまたま・・・というのはある」と明かし会場を盛り上げた。
最後に池松は本作について「変な映画です。やばい人たちの『テラスハウス』みたいな映画」と独特の表現で締めくくった。
本作は、好きな女の子の好きな人になりきって、自分を捨て去り、10年間彼女を見守ってきた3人の男たちの愛の結末を描いた恋愛譚。日本の伝説のロックシンガー「尾崎豊」になりきるのは池松壮亮。ハリウッド俳優「ブラッド・ピット」になりきるのは満島真之介。さらに、日本の歴史を大きく変えた人物「坂本龍馬」になりきるのは大倉孝二。ヒロインを務めるのは、『息もできない』での演技で世界中の注目を集め、多くの熱烈なファンを持つ韓国人女優キム・コッピ。
【取材・写真・文/編集部】
映画『君が君で君だ』は2018年7月7日(土)より全国で公開!
監督・原作・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介、大倉孝二、髙杉真宙/中村映里子、山田真歩/光石研(特別出演)、向井理/YOU
配給:ティ・ジョイ
©2018「君が君で君だ」製作委員会