映画『BLEACH』のジャパンプレミアが6月28日（木）に都内で行われ、福士蒼汰、杉咲花、吉沢亮、早乙女太一、江口洋介、佐藤信介監督が登壇した。

客席の間の通路を通り、杉咲、吉沢、早乙女、江口、佐藤監督が登壇すると、会場を埋め尽くしたファンからは割れんばかりの大歓声が寄せられ、思い思いにキャストの名前を呼ぶなど声援が飛び交った。そして5人がステージに上がると、中央のスクリーンが割れて福士が登場し、会場はますますヒートアップ。さらに福士が、スクリーンに映し出された虚＜ホロウ＞を真っ二つに斬ると、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

実際に大きな刀を使った動きを見せた福士だが、撮影では「刀が大きいというところが慣れなかった。ワイヤーアクションもあったので、刀が引っ掛かってNGになったりしました」と明かした。杉咲は「殺陣の経験がないわけではないんですけど、ここまでうまい役をやるのは初めて」と演習を積み重ねたことを明かした。また、吉沢も「（弓を）打っているように見せるのが大変」と苦労を語った。そんな吉沢は「剣道を9年やってて、『BLEACH』の話が来たときに、この特技を見せられる時が来たと思ったら、まさかの滅却師＜クインシー＞。そっち？みたいな（笑）」と話し、会場からは笑いが起きた。

CGのシーンが多く、その点では「イメージの共有が大事だと思いました」と語る福士。そんな福士とは「アクションシーンの練習にたくさん付き合っていただいた」と振り返る杉咲。虚＜ホロウ＞を相手にするシーンでは「紙にざっくりホロウの絵が描かれて、長い棒をつけて、助監督さんがそれを持った」と明かした。また、「仮面ライダーフォーゼ」で共演していた福士と吉沢だが、吉沢は「特定のファンが見たらたまらない」と共演シーンに自信を見せた。

今回残念ながら海外での撮影のため、イベントに登壇がかなわなかったというMIYAVIからのビデオメッセージが上映され、「さわやかな風が吹いていた」と言われた福士は「そう感じていたと今知りました。深くお話させていただく時間がなく」と残念ながらも、称賛されたことに笑顔を見せた。

イベントの最後には、全長約4mの悪霊・虚＜ホロウ＞グランドフィッシャーが登場。そのあまりの迫力に、福士は「でかっ！近くで見ると怖い」と驚きを隠せない様子。最後に福士は「人と人とのつながりを丁寧に紡いだ映画です。何よりも大迫力のアクションシーンは圧巻です」と本作をアピールした。

霊が見えること以外は普通の高校生・黒崎一護が、ある日突然現れた死神と名乗る・朽木ルキアから、死神の力を与えられ、家族や仲間たちのために虚＜ホロウ＞という悪霊たちと戦う物語。主人公・黒崎一護を演じるのは、『無限の住人』で見事な身のこなしで激しい斬り合いをこなし新境地を切り開いた福士蒼汰。人間を襲う悪霊・虚＜ホロウ＞を唯一斬ることができる死神という存在で、黒崎一護とともに行動することになる朽木ルキアを杉咲花が演じる。メガホンを取るのは、『アイアムアヒーロー』で世界三大ファンタスティック映画祭で受賞した佐藤信介監督。

【取材・写真・文／編集部】