今回15回目の開催となるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。コンペティション部門のリニューアルが行われ、さらに15周年特別企画などが用意されている。今回行われたオープニング・セレモニーにはコンペティション部門に出品された作品の監督やプロデューサー、また審査員らが登壇し、続けて行われたオープニング作品『君がまた走り出すとき』の舞台挨拶には、寛一郎、山下リオ、菜葉菜、辻本祐樹、長谷川初範、松原智恵子、中泉祐矢監督が登壇した。
舞台挨拶の冒頭で「現場の雰囲気が良く、楽しんで撮影をさせていただきました」と笑顔を見せた寛一郎。2週間ほどだという短い撮影期間について、山下は「充実していた。特に役作りもなく、等身大で(演じた)」と振り返った。
マラソンがテーマの本作だが、“向き合い切れていない人間が、マラソンを通して向き合う”という点が「似ているところがある」と明かす寛一郎は「得意じゃないことから逃げてしまいがちなんですけど、戦っていかなきゃいけないと感じさせてくれました」と語った。そんな寛一郎に「21歳で年下なんですけど、大人びています」とコメントした山下。これに長谷川は「21歳なの!?しっかりしてるな!びっくりした」と驚いた様子で、会場は笑いに包まれた。さらにMCから「気合を入れて引っ張っていった?」という質問に、寛一郎は「引っ張ったってことはないです」と否定し、続けて中泉監督も「引っ張ったってことはないです」と同意し、会場は笑いに包まれた。
また、今回本映画祭の開催地でもあり、作品の製作にも参加している川口市(埼玉県)での撮影について「マラソンの当日は耐えきれないくらい寒かった」という中で「市民の皆さんにも協力をしていただいた」と感謝の気持ちを明かした。しかし、今回本作でメガホンをとった中泉監督については「ダメ出しが多く、厳しい監督でした」と普段とは違う演技に苦労したことを明かした。
最後に中泉監督からは「こんなにキャストがそろっているのを見て“面白そうな映画だな”と思った」とまるで他人事のような発言が飛び出し、登壇者は思わず顔を見合わせて驚いた様子で、その様子を見た中泉監督は「顔合わせ以来ですよね。滅多にないから・・・」と自らの発言をフォローし、会場を沸かせた。
『君がまた走り出すとき』は、舞台あいさつに続けて行われた上映のほか、13日(金)21:00と14日(土)21:00よりMOVIX川口にて上映される。また、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018は、本日より22日(日)まで開催される。
【取材・写真・文/編集部】
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018は2018年7月13日(金)~22日(日)にSKIPシティ 映像ホール(埼玉県川口市)ほかにて開催!