伊坂幸太郎“初”にして“唯一”の恋愛小説集を映画化した『アイネクライネナハトムジーク』の第三弾キャストが発表された。
原作は、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げる伊坂幸太郎によるベストセラー。6章の短編から成るこの原作には、登場人物それぞれに伏線が敷かれ、最終章でそれが回収されるという伊坂ならではの仕掛けがあるのだが、映画でも三浦春馬演じる佐藤という男を中心に展開していく。監督を務めるのは、緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた“ダメ恋愛映画の旗手”とも称される、今注目の新鋭監督・今泉力哉。今回は、原作者の伊坂幸太郎から「映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け快諾した。
今回出演が決定したのは、成田瑛基、萩原利久、こだまたいちの若手俳優3人。
『イノセント15』(2016)で主演を務め、その後も『3月のライオン』『帝一の國』『ひかりのたび』『あゝ、荒野』『ウィッチ・フウィッチ』など映画出演が続き、現在公開中の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』や『高崎グラフィティ。』(8月)『あの日のオルガン』(2019年2月)の公開が控える、今注目の若手実力派・萩原利久。子役時代からの磨かれた演技力で、前期TVドラマ「あなたには帰る家がある」でもユースケ・サンタマリアと木村多江演じる夫婦のどこか影をもつ息子役で話題を呼んだ。本作では高校生の【久留米和人】役を演じる。
ヘビー級ボクサー役に抜擢されたのは成田瑛基。空手やテコンドーなどを特技とし、その身体能力を活かしたアクション作品にも多数出演する俳優としても注目株だが、本作では約3か月間もの本格的トレーニングで肉体と精神を追い込み、10kgの増量を果たした上に体脂肪率を9%まで絞るという本物のボクサーさながらの徹底的な身体作りと役作りで、ヘビー級ボクサー・ウィンストン小野こと【小野学】役に挑んだ。
そして、もう1人はメンズノンノモデルを5年間務め、バンドグループ「THE TOKYO」ではギタリストとして、またソロではフォークシンガーとしてもライブ活動をするなどアーティストとしての顔を持つこだまたいち。今回彼が抜擢されたのは、その独特な魅力が存分に発揮されるストリートミュージシャン【斉藤さん】役。10年もの間、仙台駅前のペデストリアンデッキで同じ楽曲の弾き語りを続ける謎のストリートミュージシャンとして、劇中で歌声を披露している。
映画『アイネクライネナハトムジーク』は2019年秋に全国で公開!
監督:今泉力哉
出演:三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、成田瑛基、八木優希、こだまたいち、MEGUMI、柳憂怜、濱田マリ/藤原季節、中川翼、祷キララ/伊達みきお、富澤たけし、貫地谷しほり/原田泰造
配給:ギャガ
©2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会