人生を捧げ命がけで挑んだ男の壮大な旅路を描く『ファースト・マン』が8月29日より開催される第75回ヴェネチア国際映画祭でオープニング作品として上映されることが決定した。

人類の夢であり、未来を切り開いた月面着陸計画―。その史上最も危険なミッションを成功に導いたアポロ11号船長アームストロングの視点で壮大なスケールで描いた本作。原作は、ジェイムズ・R・ハンセンの同名著書。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」―。この名言を残したアポロ11号の船長ニール・アームストロング役をライアン・ゴズリング、アームストロングの妻ジャネット役をクレア・フォイが演じる。監督は最年少記録となるアカデミー賞監督賞を受賞したデイミアン・チャゼル。

今回本作がオープニング作品として上映が決定した、ヴェネチア国際映画祭は、世界三大国際映画祭の一つで、その年のアカデミー賞を占う“最初の前哨戦”として注目されている映画祭。過去には、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2015)、『ゼロ・グラビティ』(2013)、『ブラック・スワン』(2011)などオスカーを賑わせた数々の作品がオープニング上映作品に選出されている。

デイミアン・チャゼル監督の作品がヴェネチア国際映画祭のオープニングに選出されるのは2016年開催の第73回で『ラ・ラ・ランド』が上映されて以来2度目。チャゼル監督は「ヴェネチア国際映画祭の招待を受けて恐縮しています、そして再びヴェネチアへ戻れることに感激しています。とりわけ月面着陸の記念日(7月20日)に近い日にこのニュースをお伝え出来ることにとても感動しています。この作品をこの映画祭で上映できることを本当に楽しみにしています」とコメント。『ラ・ラ・ランド』(2017)では、主演のエマ・ストーンが同映画祭の最優秀女優賞を受賞したのを皮切りに、その年の映画賞を席巻、アカデミー賞では過去最多タイでノミネートされ、自身は最年少でアカデミー賞監督賞を受賞した。

第75回ヴェネチア国際映画祭は8月29日(水)~9月8日(土)にイタリア・ヴェネチアで開催される。審査委員長には昨年同映画祭で金獅子賞、アカデミー賞で作品賞などを受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が務める。『ラ・ラ・ランド』で世界中を魅了したデイミアン・チャゼル×ライアン・ゴズリングの最高タッグによって新たに描き出される最新作と今後の賞レースの行方に注目だ。

映画『ファースト・マン』は2019年2月より全国で公開!
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、クレア・フォイ
配給:東宝東和
©Universal Pictures and DreamWorks Pictures