『銀魂２　掟は破るためにこそある』の完成披露試写会が8月9日(木）に東京・丸の内ピカデリーで行われ、小栗旬、菅田将暉、橋本環奈をはじめとする豪華キャストらが登壇した。

昨年公開された前作が興収38.4億円を突破する大ヒットとなった『銀魂』。その続編である本作は、今年の2月から撮影がはじまり、ついに先月末歓声を迎えた。今回の完成披露舞台挨拶には、小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、三浦春馬、窪田正孝、吉沢亮、勝地涼、夏菜、長澤まさみ、岡田将生、ムロツヨシ、佐藤二朗という豪華キャストと福田雄一監督、エリザベスの総勢14人が集結した。

福田組ならではの仲の良さを感じさせる和気あいあいとした雰囲気で始まった今回のイベント。冒頭の挨拶で、小栗は「あと14分削れば2時間だったのに」と、2時間14分である本作の上映時間にツッコミを入れ、これには福田監督も「主役に長いって言われたの初めて」と返し、会場は笑いに包まれた。そんな小栗も本作のおもしろさは太鼓判のようで「長さを感じない素晴らしい映画」と自信を見せた。

今回、真選組がかっこよかったという小栗。福田監督も「初号（試写を）観た後にいじけてた」というほど。小栗は「すげーいいんですよ」とポツリと返し、橋本も「かっこよかったです！」と声をそろえた。そんな真選組の沖田総悟を演じた吉沢は「やっぱり小栗さんなんですよ、『銀魂』って」と言いつつ、自身の役どころについて「めっちゃかっこよかったです」と答え、会場の笑いを誘った。

また、先日前田敦子と入籍したことを明らかにした勝地は、福田監督からのふりに結婚指輪を披露。「もう一本はだれがしてるの？」という問いに「あっちゃーん（前田敦子）」と答え、会場を沸かせた。

劇中では、しゃくれるシーンが大変だったという声が次々と上がる中で、福田監督から「一番上手だった」とふられた橋本は、「岡田さんに弟子入りされてしまった」と暴露。その岡田は、福田監督から「テストの時はできるのに・・・。妥協して終わった」と明かされ、思わず「妥協って言わないでよ・・・」と悔しがる場面も。しかし、結果的におもしろく仕上がったようで、福田監督は「岡田将生が一番おもしろかった」と答えた。

この“しゃくれ”のシーンでは、小栗も苦労があったようで、「監督に、『ガシャーンウィーンって感じで』と言われて、完璧にうまくいったタイミングがあったと思ったら、横にいた菅田が笑った」と暴露。それに対して菅田は「僕の頭の中で流れている『ガシャーンウィーン』がピッタリだったんですよ！」と思い出し笑いをしながら答えた。

さらに、本作では橋本と吉沢の共闘シーンも見どころとなっているが、その練習はわずか1回しかできなかったそうで、しかもその1回を「スタジオを間違えて40分くらい遅刻して・・・。合わせたのは15分くらいになっちゃいました」と明かした吉沢。

また、今回劇中で女装姿を披露しているという岡田だが、改めて作品を鑑賞して「久々に女装姿を見たら“きれいだな”と。その時は自信なかったんですけど」と自身の女装姿を称賛し、会場の笑いを誘った。

撮影時のエピソードは尽きず、佐藤二朗との共演シーンでは、小栗、菅田、橋本は笑いが止まらなくなってしまったようで、「台本に踊るなんて書いてない」と苦言を呈する小栗。福田監督も「三人は笑いたくなったら後ろを向いてくれと言ったら、カンカン（橋本）と菅田君は後ろを向いてたけど、小栗君はそのまま笑ってた」と暴露し、苦笑いの小栗に会場は笑いに包まれた。

最後に小栗は「みんな笑って泣いて、熱くなってもらえる作品です。映画館にいっぱいの人たちが来てくれたらうれしいです」と本作をアピールした。

SFと時代劇がミックスされた混沌とした世界に、人情、笑い、そしてド派手なアクションが繰り広げられる天下無敵の痛快アクションエンターテイメント『銀魂』。街には高層ビルが立ち並び、空には無数の宇宙船？！本作は宇宙からやってきた「天人」の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍が衰退の一途をたどるパラレルワールドの江戸時代末期・かぶき町を舞台に、侍魂を堅持するちょっと変わった男・主人公の坂田銀時（小栗旬）と、ひょんなことから出会った志村新八（菅田将暉）、神楽（橋本環奈）が営む“万事屋銀ちゃん”の周りで起こる様々な事件が描かれる、笑いあり、感動ありの物語。

【取材・写真・文／編集部】