17世紀オランダ。人々を魅了し運命を狂わせる、超高級チューリップ。本作は、フェルメール絵画の世界から生まれた愛の物語。ソフィアを演じたアリシア・ヴィキャンデルは「真珠の耳飾りの少女」をオマージュした衣装や、フェルメール・ブルーのドレスをまとい、清楚だが身の内に熱い想いを秘めた女性を体現している。若く美しい画家のヤンには、『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン。そのほか夫のコルネリス役にクリストフ・ヴァルツ、チューリップを栽培する修道院の院長役にはジュディ・デンチなどのオスカー俳優たちが名優の称号にふさわしい演技で観る者を物語へと引き込む。
今回解禁された本編映像は、本作の舞台となる17世紀オランダ・アムステルダムで実際に起こった「チューリップ・バブル」が、どういうバブルであったのかが分かるシーン。世界最大にして最古の経済バブルである「チューリップ・バブル」が分かりやすく描かれている。
17世紀初頭、オランダにやってきたチューリップは“富の象徴”とされていた。東西ヨーロッパの通商ルートが開通したことで、社会の特権階級層が出現し、その収入で美しいチューリップを買い漁る中で、より珍しい変種を求める欲求が高まり、取引されるようになった。本映像でも分かるように、やがてチューリップの投機家たちは、取引場所として酒場の奥の部屋を使うようになり、人々は我を忘れてチューリップを手に入れようとした。金持ちや貧乏人関係なく、皆が大枚はたいて投機に熱中し、球根の値は上がり続けた。中でも最も貴重だと言われた、繊細で優美な模様のセンペル・アウグストゥスという品種の球根には、1万ギルダーの値がついたと言われている。その価格は、当時の庶民の年収の67倍。今の日本の平均年収で換算すれば3億円ほど。
バブル経済に共通するのは、人々の熱狂。儚い花【チューリップ】に全てを賭けたのが「チューリップ・バブル」であり、その儚い花【チューリップ】によって人生が変わってしまった人たちの姿が本作ではドラマティックに描かれている。
特別映像
映画『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』は2018年10月6日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:アリシア・ヴィキャンデル、デイン・デハーン、ジュディ・デンチ、クリストフ・ヴァルツ
配給:ファントム・フィルム
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