“パーフェクトカーペット”イベントに続けて行われた舞台挨拶には、カーペットイベントから引き続き参加の岩田剛典、杉咲花に加えて、須賀健太、芦名星、大政絢、柴山健次監督が登壇し、イベントを盛り上げた。
本作について「誰しもが共感できる。人生の大切さを教えてもらえる作品」と語り、「こういう恋愛もあるんだと感じました」と明かした岩田。杉咲は「ラブストーリーと縁がないとも言っていたので意外でした」と振り返りつつ、「恋愛は人それぞれいろんな形があるので、体験したことがない部分を演じないといけない難しさが大きくて不安がありました」と明かした。
劇中では車イスに乗った演技が多くある岩田だが、「日常生活でどこが不便なのかを原作コミックのモデルになった方にお話を聞きながら教えていただいた」と役作りも入念に行ったことを明かした。また、恋愛映画でのヒロインが初めてだという杉咲は「社会人も初めての役。当時19歳で、もともと幼く見られがちなので、大人っぽく見せられるかが目標でした」と明かし、「落ち着いた感じでやってみたら、監督に『もっと天真爛漫でいてください』ということだったので、衣装やメイクで大人っぽくしていただきました」と振り返った。
続けて、“今回撮影中に体験した試練は?”という質問に、「車イスバスケのシーン」と答えた岩田は「体は鍛えているんですけど、普段使わないところが筋肉痛になって、パフォーマー(での活動)にも支障が出るんじゃないかというくらい」とその苦労を明かした。
杉咲は「車を運転するシーン」を挙げ、「免許を持ってなくて、初めて運転席に座った。何回もクラクションを鳴らしてしまってビックリさせてしまって・・・。鳴らさないようにするのが試練でした」と明かし、観客からは「かわいいー!」という声が次々とあがり、岩田も「かわいらしいエピソード」とコメントした。
また、大政は劇中で、岩田と杉咲と制服姿を披露したことについて「花ちゃんと並ぶと恥ずかしくて仕方がなくて、申し訳ない!」と語り、岩田も「おれもそれだった、試練」と一言。さらに「勘弁してほしかったんですけど、学ランしか着たことがなくて、人生で初めてブレザーを着ることができたのは作品のおかげ」という岩田に、観客からは大歓声が沸き起こった。
さらにタイトルにかけて、共演者の“パーフェクトなところ”を聞かれた岩田は、杉咲のエピソードとして「父の日に、お父さん役の小市(慢太郎)さんにギフトをお渡ししていて、娘にしたいってこのことなんだと。僕は何も持ってなくて申し訳ない気持ちになった。若いのに気配りも素晴らしい。パーフェクト花ちゃん」と大絶賛し、杉咲は照れ笑いを浮かべた。
杉咲からも「パーフェクト岩田さんあります」と岩田のエピソードとして「一回差し入れてくださった焼肉ロールがすごくおいしくて、『おいしいですね!』って言ったら、また別の日に差し入れてくださった」とその気配りを称賛。これに岩田は「味を占めて、もう一回と決めてました(笑)」と同じく照れ笑いを浮かべた。
最後に杉咲は「大事な人にありがとう、好きな人に好きって言ったり、大切な人のことをより大事に思える作品になっていると思います」、岩田は「この秋最高の切ないラブストーリーです。世代を問わずに教官していただける作品だと思います」と本作をアピールした。
本作は、7年ぶりに再会した初恋の人が、車イス生活を送っていた―という設定から始まる純愛ストーリー。突然の事故で下半身に障がいをもち、車いす生活になってしまった建築士の主人公・鮎川樹をEXILE/三代目J Soul Brothersのメンバーとして人気の岩田剛典、初恋の先輩である樹を一途に思い、悩み、もがきながらも前を向いて生きていこうとするインテリアコーディネーター・川奈つぐみを若手演技派女優・杉咲花が演じる。杉咲は本作が初主演となる。
【取材・写真・文/編集部】
映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は2018年10月5日(金)より全国で公開!
監督:柴山健次
原作:有賀リエ「パーフェクトワールド」(講談社「Kiss」連載)
主演:岩田剛典、杉咲花、須賀健太、芦名星、マギー、大政絢、伊藤かずえ、小市慢太郎/財前直見
配給:松竹、LDH PICTURES
©2018「パーフェクトワールド」製作委員会