日本を含むアジアの監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作する本プロジェクト。アジアに生きる人々を独自の視点から描くことで、それぞれの国の社会や文化を三面鏡のように映し出し、アジアに生きる隣人 としてお互いがお互いを知り、理解し、共感し、アジア人としてのアイデンティティや生き方を模索する契機になることを目指す。3名の監督は、他のアジアの国と何らかの形でつながりを持つ人々を登場させること、そして撮影はアジアの国のどこかで行うこと以外は自由にそれぞれのスタイル で、テーマに沿った作品を仕上げる。
第2弾となる本作『アジア三面鏡2018:Journey』は、松永大司監督(日本)、エドウィン監督(インドネシア)、デグナー監督(中国)の3名が「旅」をテーマに、他国のスタッフ・キャストとともに、若手監督らしい瑞々しい感性を発揮したオムニバス作品。アジアを旅する人々を通じ、未来への希望と展望を感じさせる3作品が揃った。本作は第31回東京国際映画祭においてワールドプレミア上映された後、11月9日(金)よりイベント終了習慣限定で公開される。
今回解禁された予告編では、個性あふれる3つの作品が紹介されている。ミャンマー・ヤンゴン市内の鉄道整備事業に携わる日本人・商社マンと現地の人々との交流を色鮮やかな映像で描く『碧朱』。中国・北京から海を目指し、全く性格の違う母娘が旅するロードムービー『海』。インドネシア人夫婦が体験する、旅先の東京での不思議な男との奇妙な出会いを描く『第三の変数』。それぞれの「旅」を通して、アジアの今が描かれている。
音楽を担当するのは、ホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクー作品の音楽で知られ、『黒衣の刺客』での第68回カンヌ国際映画祭カンヌ・サウンドトラック賞受賞が記憶に新しいリン・チャン(林強)。
長谷川博己(『碧朱』主演)コメント
いろいろな言語が飛び交う撮影現場でしたが、なぜか言葉の壁を感じるという感覚がなく、ミャンマーの方と一緒に芝居をしていても、相手の言うことがわかるのが不思議な現場でした。撮影場所は生命力を感じる素晴らしい光景ばかりで、発展途上のこの原風景を残しておきたいという気持ちもあり、どう変わって行くのか楽しみでもあり、その気持ちの揺れが自分の役につながりシンクロして演じられたのではないかと思います。新しい発見があるとても刺激的な現場でした。
予告編
映画『アジア三面鏡2018:Journey』は第31回東京国際映画祭にて2018年10月26日(金)にワールドプレミア上映、11月9日(金)~15日(木)に新宿ピカデリーほかにて公開!
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