客席中央の通路を通って、大歓声の中で登壇したキャストたち。主演の中川は「映画はドラマとは違った、パワーアップしたお話になっていますので、どんなふうに観ていただけるのか緊張です」と今の気持ちを明かした。本作で教師役として出演する小池は「(中川)大志は一回りくらい年が違う」と笑いながらも「休憩中はごはんを一緒に食べてくれてよかった。和気あいあいと迎え入れてくれた」と仲のいい4人とすぐに打ち解けたことを明かした。
今回、ドラマ「監獄学園-プリズンスクール-」(2015)以来のタッグとなる中川と井口監督だが、「引き出しが多い方で、普段はかっこいいんですけど、際限なく変な顔もしてくれるし、ふり幅が広い」と信頼しきっている様子。さらに「みんなおしゃべりの中で、まとめてくれる」と本作の座長としても活躍していたことを明かした井口監督。これには中川も「もう大丈夫です、恥ずかしくなっちゃうんで(笑)」と照れ笑いを浮かべた。
ここで中川、伊藤、甲斐、若林によるゲームのコーナーに。はじめに“時間当てクイズ”としてストップウォッチを見ないで10秒を当てるゲームでは、14秒を超えてしまった中川に対し、10秒52の伊藤と10秒45の甲斐が競るなど会場を盛り上げた。続くビリビリペンを持って、4人の反応を評価するゲームでは審査員であった小池までやらされることになり、小池のリアクションに会場は笑いに包まれた。
そして最後のゲームとして、4人による告白対決が行われた。告白相手の立場とシチュエーションが抽選箱から選ばれ、「部活のマネージャーで、バイト先」の相手に告白した若林をはじめ、「先輩に、お家で」告白した甲斐、さらに「同級生に、遊園地で」告白した伊藤に続き、最後に「後輩に、放課後」告白した中川。それぞれがセリフで“愛され男子”をアピールする中で、中川は観客に向けて“エア壁ドン”を披露。これには観客からも大歓声が寄せられた。しかし、結果は“ヘタレ男子”に選ばれた中川は「この役に選ばれた時から、僕のヘタレな部分を見抜いてくれていたんですかね」と苦笑い。
最後に中川は「(この日のイベントで)一瞬で撮影していた時の雰囲気に戻れる、仲のいいメンバーで作った映画」と笑顔を見せ、「バカな男子たちが一生懸命まっすぐにがむしゃらに恋をして、追いかけ続ける姿を見て、“恋したいな”って思える映画になったらいいなと思っています」と本作をアピールした。
原作は「マーガレット」(集英社刊)で2014年から掲載され、“ヘタレ男子マンガの先駆け”と言われる椎葉ナナによる同名漫画。“超絶イケメン”だけど、観賞用男子と野次られ、勢いで学年一の美女に告白するもあえなく撃沈。その現実が受け入れられず、幾度となくアタックする“究極ヘタレ男子”の主人公・古谷斗和役を中川大志が演じる。データ至上主義でリアル恋愛の経験がない分、やたらとデータで語ろうとする黒縁メガネが特徴的な奥手男子・律役を伊藤健太郎、明るくお調子者でモテることに貪欲な男子・惟智也役を甲斐翔真、いじられキャラで仲間たちに愛されているが、マイナス思考で「不吉なこと」を見つけるとつい物事を悪い方向に考えてしまう龍生役を若林時英が演じる。
【取材・写真・文/編集部】
映画『覚悟はいいかそこの女子。』は2018年10月12日(金)より全国で公開!
監督:井口昇
出演:中川大志、唐田えりか、伊藤健太郎、甲斐翔真、若林時英/小池徹平
配給:東映
©椎葉ナナ/集英社 ©2018映画「覚悟はいいかそこの女子。」製作委員会