斎藤工主演×松田聖子共演×エリック・クー監督最新作『Ramen Teh(原題)』が『家族のレシピ』の邦題で来年3月に公開されることが決定した。
本作は、シンガポールと日本の外交関係樹立50周年(2016年)をきっかけに製作されたラーメンとバクテー(肉骨茶)、両国ソウルフードの「美味しい」がつなぐ家族愛を描いた感動作。斎藤工演じる主人公が、父親の死をきっかけに幼い時に亡くした母の地元・シンガポールに旅立ち、一度はバラバラになってしまった家族の絆を取り戻すために奔走する。共演の松田聖子は、シンガポールのフードブロガー役で主人公に現地の名物グルメを案内し、家族探しを手助けする。ほかに伊原剛志、別所哲也ら日本人キャストに加え、シンガポールからは人気コメディアンのマーク・リーや国民的女優のジネット・アウらが出演。監督は、カンヌ・ヴェネチア、トロント、ベルリンなどの国際映画祭で常に高い評価を得ているシンガポールを代表する映画監督で、2011年にはマンガ家・辰巳ヨシヒロの漫画を原作に初の長編アニメーション『TATSUMI マンガに革命を起こした男』で日本でも広く知られるエリック・クー。
本作には、美食の国・シンガポールの名物グルメの数々と、今や日本を飛び出し世界的なブームを巻き起こしているラーメンが劇中に続々と登場し、映画ファンはもちろん世界の美食家たちから熱視線を受けている。今年の2月には、過去に『二郎は鮨の夢を見る』『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』なども上映され話題となったベルリン国際映画祭の食をテーマに秀逸な作品を選出する「Culinary Cinema(キュリナリー・シネマ)」部門にてワールドプレミアが行われ、エリック・クー監督や斎藤工、松田聖子も出席した食事会付き上映は大盛況で評判となった。また、9月開催の「世界一の美食の街」と謳われるサン・セバスチャン国際映画祭(9月21日~29日)の「Culinary Cinema(キュリナリー・シネマ)」部門にも正式招待が決まり、食事付き上映会が9月23日[現地時間]より行われ、エリック・クー監督、主演の斎藤工、松田聖子、シンガポールより女優のジネット・アウが出席する予定。
ストーリー
高崎でラーメン屋を営む真人は、一緒に働いていた父の突然の死に際し、一冊の古いノートを見つける。真人が10歳の時に亡くしたシンガポール人の母が書いたもので、その中には、料理のレシピや写真など、様々な思い出が詰まっていた。幼い頃、シンガポールに住んでいた真人は、当時自分を可愛がってくれたシンガポールの家族のことを思い出す。忘れかけていた過去の1ピース、1ピースを埋めるため、真人はシンガポールへと旅立つ。まずは行方が知れないかつての家族を探すため、以前より交流のあったシンガポール在住の日本人フードブロガー・美樹にアドバイスを頼むことになった。そしてシンガポールのソウルフード・肉骨茶(バクテー)のお店を営んでいた叔父との再会を果たす。祖母がまだ生きていること、父と母の出会い、自分を生む決意をした経緯など、初めて知る家族の過去と向き合うこととなる。シンガポールと日本、一度はバラバラになってしまった家族を再び取りもどすため、真人が選んだ方法とは―。
映画『家族のレシピ』は2019年3月よりシネマート新宿ほか全国で順次公開!
監督:エリック・クー
出演:斎藤工、マーク・リー、松田聖子、ジネット・アウ、伊原剛志、別所哲也、ビートリス・チャン
配給:エレファントハウス
©Zhao Wei Films/Wild Orange Artist