女性の心模様を鮮やかに、時に切なく描く青春映画『ここは退屈迎えに来て』の特写が一挙解禁された。
地方都市に住む「私」と「あたし」―。“退屈”な日々、自分の居場所がみつからないふたりの女性。思い出されるのは輝いていた高校時代、憧れの存在だった「椎名くん」。「私」は彼を探しはじめる。何者かになりたくて東京で就職したものの、10年経って何となく戻ってきた主人公「私」を橋本愛、元彼「椎名」を忘れられない「あたし」を門脇麦、青春時代にみんなが恋焦がれた、自らの退屈を埋めてくれるであろう「椎名くん」を成田凌が演じるほか、渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、村上淳ら実力派俳優が脇を固める。メガホンをとるのは廣木隆一監督。
今回、6枚の特写が解禁された。とある都市で暮らす登場人物一人一人の表情、服装、佇まいから、それぞれの関係性や背景がより一層浮かび上がり、役に寄り添う俳優陣達の思いが伝わる写真ばかりだ。いくつもの短編から構成される原作の世界観さながらに、群像劇としての魅力が全開に伝わってくる写真となっている。
併せて各界の著名人からコメントが到着した。
ジェーン・スー(コラムニスト)
東京以外に帰る場所のない私には、
「退屈な故郷」とさまざまに向き合えることが
とても羨ましく思えた。
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
地元がない人、疎遠な人も、この映画の地方都市が
まるで脳内地元みたいに思えてきて、
ふとした時に登場人物が元気かどうか気になったりします。
孤独な時、逆に迎えに来てくれそうな
地元の仲間たちの笑顔に癒されます。
DATS MONJOE(ミュージシャン)
青春とは、究極の退屈だ。
だから、人はその埋め合わせに必死になる。
当時の僕も必死だった。
退屈が絶望に変わる前に、音楽に出会えて心からよかった。
チャラン・ポ・ランタン もも(ミュージシャン)
無い物ねだりかな、この映画の一瞬一瞬は
東京育ちのわたしには味わえない瞬間だとおもって、
ただただ、なんかいいなぁって。無い物ねだりだね。
でも、どこにでも、ここにだって、幸せがあって、退屈がある。
欲しがりだよなぁわたしって。
長谷川朗(ヴィレッジヴァンガード下北沢店 書籍担当)
映画館とタワレコとヴィレヴァンだけが味方の地方で育ち、
いま下北で働く僕もこの映画の登場人物の1人と
思わずにいられない!
東紗友美(映画ソムリエ)
SNSを覗けば自分以外のみんながリア充に見えてしまう。
心から満たされにくいこんな時代、
何も言わずに共感してくれる古い友人のような物語。
マキヒロチ(漫画家)
夜明けの街を大声で歌いながら歩きたくなる。
何かあるわけでもないくせになんとなく不幸だと思ってた
昔の自分を思い出しながら。
門間雄介(編集者/ライター)
泣きたくなる。
私たちはこんなふうに、輝いていたあの日と、
退屈な現在の間でたえず揺れているから。
森直人(映画評論家)
『レディ・バード』のサクラメント。
『SR/サイタマノラッパー』のフクヤ。そしてこの映画にも、
あんなに憎んだのにこんなに愛おしい
「心の地元」の風景が広がっている。
山崎まどか(コラムニスト)
車を持っていないとどこにもいけない町で、
車を持っていないヒロインが夜明けの道路で絶叫するシーン。
門脇麦が美しいと思いました。
LUCKY TAPES 高橋海(ミュージシャン)
何者かになりたくてもなれない自分、なることを諦めた自分、
理想や過去にしがみ付いて現実をなかなか受け入れられない自分…
誰もが経験するであろうあの特有の小さな世界で葛藤している様々な人間の
複雑な心境や儚さをシンプルかつ繊細に描いた傑作。
映画『ここは退屈迎えに来て』は2018年10月19日(金)より全国で公開!
監督:廣木隆一
原作:山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」(幻冬舎文庫)
出演:橋本愛、門脇麦、成田凌/渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、亀田侑樹、瀧内公美、片山友希、木崎絹子/マキタスポーツ、村上淳
配給:KADOKAWA
© 2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会