「フランケンシュタイン」を生み出したのは18歳の少女だった―『メアリーの総て』とイラストレーター宇野亞喜良のコラボが決定した。
「フランケンシュタイン」の著者、18歳のメアリー・シェリーは、なぜ愛を乞う孤独な〈怪物〉を産み落としたのか―。道ならぬ恋、愛と放蕩、我が子の死。観る者の胸に深く突き刺さってやまない、メアリーの哀しくも美しい人生がいま明かされる。本作では、19世紀のイギリスを舞台に、これまでヴェールに包まれてきた、彼女の波乱に満ちた人生を初めて映画化。可憐で聡明、そして不幸であるほど才能が開花してゆくメアリーに魂を吹き込んだのは、世界から注目を受ける女優、エル・ファニング。唯一無二の存在感で世界中を虜にする彼女が、傑作小説「フランケンシュタイン」誕生に隠された、あまりに不幸でスキャンダルに満ちた天才女流作家・メアリーの人生を見事に演じる。
今回、本作と日本を代表するイラストレーター宇野亞喜良がコラボした劇場鑑賞券が発売されることが決定した。誰もが一度は目にしたことのある幻想的なビジュアルは、見る者を虜にする、どこか神秘的な美しさを感じさせる独特の魅力を放つ宇野亞喜良のイラスト。椎名林檎、布袋寅泰など、錚々たるアーティストもその魅力に魅了され、彼らのアルバムのジャケットデザインなどを手がけるほか、最近では、資生堂の化粧品ブランド「マジョリカ マジョルカ」とコラボレーションした似顔絵ジェネレーター「マジョリ画」が話題となった。
宇野を象徴する少女をモチーフにしたイラストレーションと映画『メアリーの総て』を融合させ、劇中で誕生秘話が明かされる《フランケンシュタイン》を持った、エル・ファニング演じるメアリー・シェリーを、ゴシックで幻想的なタッチで完成させた。宇野亞喜良氏によるオリジナルイラストレーションが描かれたスペシャル劇場鑑賞券と映画のポスター画像を用いた2種が発売予定。特典となるオリジナルノートブックは全国限定800個につきなくなり次第終了となる。10月13日(土)より全国の上映劇場で発売開始(一部劇場除く)。詳細は 公式サイトにて。
宇野亜喜良 コメント
若い女性が<フランケンシュタイン>という怪奇小説を書き上げる・・・というエピソードが映画になった。これが百年以上前の話だから、いろんな部分が面白い。自動車もないし、電気もない。小説を書くのは万年筆や、あるいは優雅な羽根ペンなどではなく、不思議なペッタンコの鉛筆なのである。
この時代にはまだ女性の作家の存在が認められていなかったようで、出版された本の表紙に作家名はなく、作家名が入るのは2刷り以降のことらしい。現代人には全ての事象が新鮮である。リアリズムで描くロマネスクの世界。映画からインスピレーションを受けて、僕の中のイマジネーションの世界でメアリーを描き上げた。
映画『メアリーの総て』は2018年12月よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国で順次公開!
監督:ハイファ・アル=マンスール
出演:エル・ファニング、ダグラス・ブース、ベル・パウリ―、トム・スターリッジ
配給:ギャガ
© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017