塚本晋也監督が初時代劇に挑む『斬、』のポスタービジュアルが解禁され、また映画監督のギレルモ・デル・トロが本作を自身のTwitterで絶賛した。
世界中に多くのファンを持つ塚本晋也が、究極の状況下での人間の姿を描き戦争の恐怖をあぶり出した『野火』(2014)を経て、さらに時代を遡り、初めて時代劇に挑んだ本作。物語の舞台は、250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄されるひとりの浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る衝撃作。文武両道で才気あふれる浪人を渾身の力で演じたのは池松壮亮。そして、浪人の隣人である農家の娘を演じるのは演技派女優・蒼井優。不穏な時代に精一杯生きる農家の娘を凛とした美しさで体現。共に本作で初めて塚本作品への参加を果たした池松と蒼井のぶつかり合うような演技合戦も見どころとなっている。
今回、本作のポスタービジュアルが解禁された。「なぜ人は人を斬るのか」という観る者に問いかけてくるシンプルで強いコピーと、時代の波に翻弄される主人公の池松壮亮と蒼井優のたたずまいが新たなビジュアルとなっている。
また、『シェイプ・オブ・ウォーター』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞やアカデミー賞作品賞などに輝いたギレルモ・デル・トロ監督が、自身のツイッターで本作を絶賛している。今年のヴェネチア映画祭コンペティション部門審査員長を務めた際も、クロージング会見で「昔から塚本監督の大大ファン」と熱く語っていた。
ギレルモ・デル・トロ(映画監督)コメント
「KILLING by Shinya Tsukamoto. Brutal fable about the Samurai as weapon- the purpose of the sword. Of a piece-thematically- with his punk Tetsuos.」
塚本晋也の『斬、』。サムライを兵器として描き、刀で斬ることの理由を問う残忍な寓話。パンクな『鉄男』シリーズにも通じる作品に込められた強烈なテーマ性。
https://twitter.com/RealGDT/status/1049257681389805568
映画『斬、』は2018年11月24日(土)よりユーロスペースほか全国で公開!
監督・脚本・撮影・編集・製作:塚本晋也
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
配給:新日本映画会社
©SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER