有村架純、女優でなければ“身体の悩みを相談できる”仕事に興味も―『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』完成披露試写会にキャスト勢揃い

吉田康弘監督、青木崇高、歸山竜成、國村隼、有村架純、桜庭ななみ、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路

『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』の完成披露試写会が10月18日（木）に新宿ピカデリーで行われ、有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路青木崇高、吉田康弘監督が登壇した。

豪華キャストが終結した今回の舞台挨拶。劇中で有村演じる晶の夫で、歸山演じる駿也の父である奥薗修平役を演じた青木は、親子さながら歸山を肩車しながら登場し、会場を沸かせた。また、冒頭の挨拶では歸山が「自分の中では一番役に入れたんじゃないかと思いました」と自信を見せると、青木が笑顔を返す場面もあった。

本作で、國村とともにW主演を務めた有村は「（自身が演じた）晶も、私自身も、母親がどういった役割をしているのか分からないところがあったので、自分が晶に寄り添って演じられればいいと思いました」と明かし、また劇中では描かれない部分については「監督と共有しながら作らせていただきました」と、自身の役作りを語った。

劇中では仕事一筋のベテラン運転士である節夫を演じた國村は「『かぞくいろ』に登場するのは不器用な人たちばかり。節夫は不器用で、なおかつ頑固だと思った」と自身の役のイメージを語った。また、“ベテラン運転士”という部分については「“これは違う”と言われないように神経を使いました」と振り返った。また、本作は鹿児島を舞台にしているが、鹿児島出身の桜庭は「今回は地元の言葉なので、自分の気持ちで話せました」と笑顔を見せた。

続けて、“もしほかの職業に就くとしたら？”という問いに、「自分自身の身体の健康や体調管理を気にしているので、悩みや改善したいことを相談できる場所」で働きたいと明かす有村。これに國村は「それだけで治るでしょうね」とコメントし、会場は笑いに包まれた。その國村は、今回運転士を演じたことで「興奮する経験をした。次は飛行機を操縦してみたい」と展望を語った。また、桜庭は「小さいころからナースになりたかった」と明かし、現在所属している事務所には「スカウトしてもらって、“ナースの役ができるからやってみない？”と言われました」と、有村に続く“癒しの職業”に会場を沸かせた。

最後に有村は「映像も美しいし、風景も楽しんでもらえる作品です。家族の在り方とは何だろうかと、改めて考えさせてもらえる優しい作品です」と本作をアピールした。

“再出発”をテーマにした家族と鉄道の物語が動き出す―。地方のローカル線を舞台に、人と人とのつながりや、自分の生き方を見つめ直す姿を温かく描き、多くの世代から愛される人気シリーズとなった映画「RAILWAYS」。シリーズ初となる「女性運転士」の物語を描く本作で、若くして夫を亡くし、夫の連れ子を抱えて夫の故郷の鹿児島で一念発起して鉄道の運転士を目指す主人公・奥薗晶役を有村架純、晶の義父で最初は頑なだったが、晶の明るさと孫の駿也とふれあうことで徐々に心を通わせていく節夫役を國村隼が演じる。

【写真／蔭山勝也、文／編集部】