『恋のしずく』の公開記念舞台挨拶が10月21日（日）に丸の内TOEIで行われ、川栄李奈、瀬木直貴監督が登壇した。

10月20日（土）に全国で公開された本作。本作で映画初主演を果たした川栄は「本当に公開できてうれしい」と喜びをかみしめ、「1年があっという間だった」と撮影からの日々を振り返った。また、劇中での役柄さながらに「周りの人に助けられていると実感したので感謝しています」と初の座長としての役割に、改めて感じることも多かった様子。

一方で「怒られたことはないし、声を荒げたこともない」という“温厚な性格”の瀬木監督に、川栄は「やりたいようにやらせていただいた。私のやっていることを受け入れてくれる感じがありました」と明かし、瀬木監督は川栄の印象を「人見知りで、僕も受けて返す側なので、二人だけでいると会話がない」と会場を笑わせつつ、「お芝居が始まると、声のトーン、目の開け方、体の動き、演出家から見て違う角度からアプローチをしてくるので新鮮。アドリブのシーンが結構あるんですけど、カットをかけたくない、いつまでも芝居を見ていたいと思わせてくれる素敵な女優さん」と大絶賛した。

最後に川栄は「キャストもスタッフも監督も、大杉（蓮）さんも、みんなが思いを込めて作った作品です。（ロケ地の）西条に行ってみたいと思うと思うし、日本酒についても知れる、この作品がみなさんの心に残ってくれたらうれしいです」と本作をアピールした。

東広島市・西条を舞台にリケジョの大学生・詩織が、日本酒の酒蔵へ実習に行くことになり、酒造りを通じて目覚める人生の喜び・出会いと別れを経験しながら成長していくヒューマンドラマ。農大に通う大学三年生の主人公・詩織役には、女優として数々の話題作に出演する川栄李奈。本作が映画初主演となる。また、詩織が実習にやってくる乃神酒造の蔵元の息子・莞爾役には劇団EXILEのメンバーである小野塚勇人。ほかに宮地真緒、小市慢太郎、本作が遺作となった名優・大杉漣さんら豪華な出演陣が脇を固める。監督は、テーマとなる地方に実際に住み綿密な調査と土地土地の息吹を肌で感じながら映画を制作していくことで知られている名手・瀬木直貴。

【取材・写真・文／編集部】

映画『恋のしずく』は全国で公開中！
監督：瀬木直貴
出演：川栄李奈、小野塚勇人、宮地真緒、中村優一、蕨野友也、西田篤史、東ちづる、津田寛治、小市慢太郎、大杉漣
配給：ブロードメディア・スタジオ
©2018「恋のしずく」製作委員会