『パーフェクトワールド 君といる奇跡』のスペシャルトークイベントが10月24日（水）にユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、岩田剛典、杉咲花、原作者の有賀リエ、原作のモチーフとなった建築士の阿部一雄氏が登壇した。

公開以来話題となり、満足度も高い本作の評判に「うれしいしかない」と笑顔を見せた岩田。杉咲も「すごいですよね！」と興奮気味に答えた。今回のイベントには、原作者である有賀と、モチーフとなった建築士の阿部氏が参加。有賀は「主演が豪華でビックリした」と本作の映画化の話を振り返り、阿部氏も「映画になると聞いて驚いた」と明かした。

本作では「少女漫画（を読むこと）に初めて挑戦した」という岩田、読み進めていくうちに「泣きそうになるような感動的な作品だった」と語った。そんな岩田は、劇中では全編車いすに座っての演技となったが、「所作や姿勢も、作品として一番嘘をついてはいけないところ」とその決意を振り返った。その演技を見た阿部氏は「監督には“リアル感を大事にしてほしい”とお願いしたのですが、それが非常に出ていました。陰になった表情が非常にうまかったし、よく描かれていた」と大絶賛した。

また、映画のタイトルにちなんで、“最近奇跡を感じたことは？”という質問に、「ラグビーをやっていて脊髄を損傷して車いす生活をしている同級生がいる」と明かした岩田。どの同級生から「映画が公開されることがうれしい」という連絡が来たといい、「同級生とこの作品を通じてつながれたことが奇跡。自分が携わった作品で、少しでも実感できたことがうれしかった」と喜びを語った。

また、“夢をかなえるために心がけたことは？”という質問に、「自信を持つこと」と語る杉咲は「小学生のころからの夢だったんですけど、何かを一生懸命やったかというと、思い付きでオーディションを受けて受かった」と振り返り、「自分の中では“やりたい”ではなくて、“いつかやる”という漠然とした自信があった」と語った。

それに対して岩田は「小学生の卒業アルバムに（なりたい職業は）“発明家”って書いたんです。世界の偉人伝みたいな本を読んで感化されたんでしょうね。漠然とすごい人になりたいという浅はかな思いです。いつか発明家を目指したいと思います」と驚きの宣言（！？）まで飛び出した。

最後に杉咲は「自分にとっての大切な人を、より大事にしたいと思わせてくれる映画です。今があるという喜びを感じられるからこそ、明日をもっと大事にしていきたいと感じさせる」と本作をアピールし、岩田は「今日で宣伝も終わりなんです。さみしい感じもあります。自分自身初めて障がいと向き合う役柄を演じさせていただいて、人生の中でも多くのことを学ばせていただきました。初めて共演した花ちゃんとも、お別れじゃないんですけど、一つのピリオドを迎えた気がして少しさみしいです。自分にとって大切な作品なので、みなさんにとっても大切な作品になってくれれば」とメッセージを送った。

本作は、7年ぶりに再会した初恋の人が、車イス生活を送っていた―という設定から始まる純愛ストーリー。突然の事故で下半身に障がいをもち、車いす生活になってしまった建築士の主人公・鮎川樹をEXILE／三代目J Soul Brothersのメンバーとして人気の岩田剛典、初恋の先輩である樹を一途に思い、悩み、もがきながらも前を向いて生きていこうとするインテリアコーディネーター・川奈つぐみを若手演技派女優・杉咲花が演じる。杉咲は本作が初主演となる。

【取材・写真・文／編集部】

映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は2018年10月5日（金）より全国で公開！
監督：柴山健次
原作：有賀リエ「パーフェクトワールド」（講談社「Kiss」連載)
主演：岩田剛典、杉咲花、須賀健太、芦名星、マギー、大政絢、伊藤かずえ、小市慢太郎／財前直見
配給：松竹、LDH PICTURES
©2018「パーフェクトワールド」製作委員会