夏帆、東出昌大、黒木華、野村周平、成田凌、三島有紀子監督


『ビブリア古書堂の事件手帖』の初日舞台挨拶が11月1日(木)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大、三島有紀子監督が登壇した。

古書の知識が多い主人公を演じた黒木は、本作に出演するにあたって「セリフをすらすら言わなきゃいけなかったり、本の内容を理解したうえで伝えなければいけないのが大変でした」と振り返った。一方で野村は「自分に近い役柄を演じさせていただいたので楽しかったです」と笑顔を見せた。さらに、撮影現場では「監督からは『(演じる)大輔は太陽みたいな人間だから太陽みたいにしていて』って言われたから太陽みたいにしていたら『うるさい』って言われました」と苦笑。これに三島監督は「みんなの心をほぐす温かい太陽のつもりで言ったんですけど、灼熱の太陽でした」と返し、会場は笑いに包まれた。

本作の内容にちなみ、“人生を変えた人やモノ”を聞かれ、野村は「お父さんに勝手に応募されてこの世界に入っているので、親父ですね」と答え、会場の笑いを誘った。また、成田は役者デビューとなったドラマで共演した津川雅彦の名前をあげ「そこから始まりました」と振り返った。続けて成田は「(その後のことは)何も考えてなかったです。今も考えているか・・・」と語ると、三島監督から「考えてますよね、考えてない振りしますよね」とツッコミが入り、さらに野村からも「役者ってそういう生き物ですよね」と同意する声が上がった。

また、“10年後の自分へのメッセージ”をフリップで発表すると、野村は「10年後といえば35(歳)なので、落ち着いているか、と」と語ると、成田から「落ち着きたいの?」という質問が飛び、これに野村は「あ、落ち着いちゃった?みたいな意味を込めて」と返し、会場は笑いに包まれた。黒木は「38になったら好きな人たちと好きなことをしていてほしいなと思いました」と答えた。

最後に野村は「セットのこだわりや演出のこだわりがすごい。本を読まない人でも本の世界にどっぷりと入っていける作品です」、黒木は「本が過去と今、人と人をつないでいく姿に感動を覚えています」とメッセージを送った。

ビブリア古書堂店主・篠川栞子は、持ち込まれる古書の謎を鮮やかに解き明かしていく―。原作は、“古書探偵ミステリー”として熱い支持を受ける三上延による「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ。極度の人見知りながらも、古書に対しては人一倍の情熱と知識を持つ主人公・栞子役を黒木華、ひょんなことからビブリア古書堂で働き始め、栞子に密かに思いを寄せる五浦大輔役を野村周平が演じる。三島有紀子監督が、1冊の古書から始まるミステリー溢れるストーリー展開と共に、栞子と大輔の純朴で愛らしい関係性と変化を緻密にそして繊細に描く。

【取材・写真・文/編集部】

映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は全国で公開中!
監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
出演:黒木華、野村周平/成田凌/夏帆、東出昌大
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA
© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会