第31東京国際映画祭のクロージングイベントが11月3日(土・祝)に東京国際フォーラムで行われ、アンバサダーを務める松岡茉優、フェスティバルディレクターの久松猛朗が登壇した。

2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)の10日間にわたって、「映画を観る喜びの共有」「映画人たちの交流」「映画の未来の開拓」をビジョンとして掲げ、世界の様々な国や地域から、幅広いテーマやジャンルの映画を紹介し、誰もが参加したくなる様々なイベントが実施された第31回東京国際映画祭。

今回、自身がアンバサダーとして参加した本映画祭について松岡は「とても充実した10日間でした」と振り返り、「終わってしまうのは寂しいです」と寂しげな表情を見せた。映画祭では、初日のレッドカーペットの先陣を切って歩いた松岡だが、昨年は『勝手にふるえてろ』チームとして、比較的暗くなった時間帯に歩いたことで「時間帯によって違う顔を見せてくれるんだなというのがいい経験でした」と笑顔で語った。

今年の映画祭では、コンペティション部門に出品された『ホワイト・クロウ(原題)』の監督で俳優としても活躍するレイフ・ファインズも来日し、レッドカーペットに参加したが、その際は「控室で一生懸命英語を勉強しました。“会えてうれしい”とか“映画を楽しみにしています”とか」と思いを伝えたことを明かしたが、レイフ・ファインズからは「『万引き家族』を見たよ」と言われたことを明かし、同作品の監督で、現在はパリで新作を撮影している是枝裕和にメールで連絡をしたことを明かした。

昨年の本映画祭コンペティション部門で上映された『勝手にふるえてろ』は観客賞を受賞したことで、その後の劇場公開がロングランヒットにつながったことを喜び、また、自身が昨年受賞した東京ジェムストーン賞を、今年は木竜麻生と村上虹郎が受賞したことに触れ、改めて「来年も再来年も携わっていけるような映画人になっていきたいと思います」と決意を新たにした。

【取材・写真・文/編集部】

「第31回東京国際映画祭」は2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 ステップ広場ほかで開催!
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