直木賞作家・西加奈子の傑作を映画化した『まく子』の追加キャストが解禁された。
本作は、小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧が、不思議な魅力をもつ美少女・転入生のコズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることで、今まで見てきた世界―日常―が優しく塗りかえられていき、ほんの少しだけ大人へと近づいていく思春期ならではの葛藤や親と子の確執と再生を描く“奇跡”の物語。主人公・慧を本作が初主演となる14歳の山﨑光、謎の転入生・コズエ役を今後の活躍が期待される新星・新音、ダメな父親だけれど息子の成長を陰ながら見つめ背中をそっと押す父・光一役を草彅剛が演じる。
今回、6人の追加キャストが発表された。主人公・サトシの実家の旅館で住込みの仲居として働くことになるコズエのオカアサン役に、不朽の名作中原俊監督『櫻の園』や西川美和監督のデビュー作『蛇イチゴ』など出演作が多くの映画ファンの心を捉えている女優・つみきみほが出演。つみきが演じるオカアサンとコズエ(新音)は一見ワケあり親子に見えるが、彼女たちが抱える大きな秘密とは―。
大人なのに子供たちとばかり一緒にいる青年・ドノ役に、本作が映画出演2作目となるお笑いコンビ・しずるの村上純が出演。サトシは、子供とばかり一緒にいるドノをバカにしていますが、コズエと出会い、そしてドノの“ある想い”を知ることで、今まで見てきた世界‐日常‐が少しずつ変化していく。
映画『まく子』の世界を彩る人々には、サトシのクラス担任・小菅役に、舞台「No.9-不滅の旋律‐」(白井晃演出)に出演するなど宮本亜門、永井愛といった演劇界の重鎮たちの舞台で活躍する橋本淳、生徒たちを優しく見守る校長役にテレビドラマやバラエティの活躍でお茶の間でも親しまれている俳優・小倉久寛、旅館のベテラン仲居キミエおばちゃん役に演出家つかこうへい作品の黄金期を支えた一人で、大林宣彦監督作品の常連として知られるなど名匠からの信頼も厚く、数多のドラマや映画で活躍する女優・根岸季衣、ドノと心を通わす不登校児の類役にミュージカル「黒執事」シエル・ファントムハイヴ役で一躍脚光を浴びた若手注目俳優の内川蓮生など個性あふれる実力派キャストが名を連ねた。
つみきみほ コメント
「つみきさんにぴったりの役がある」と言っていただき、電話で端的に役どころを聞き、「面白そう!やりたいです!」と即答しました。今まで演じたことのないキャラクター設定でしたので、現場に入っていろいろ考え、やれる限りやらせていただきました。娘役の新音ちゃんは可愛いだけでなく、スケール感があり、役にぴったりだなと思いました。共演出来て、楽しかったです!
しずる・村上純 コメント
西さん原作、鶴岡さん監督の映画『まく子』はとても優しく柔らかい作品で、“まく”と言ったら“くだ”くらいしかない僕がこの世界にお邪魔させてもらえるなんて、未だに身に余る思いです。ドノ役の僕は子役の子たちとのシーンがほとんどだったんですが、役者青二才の僕を大人顔負けの演技で引っ張ってくれたのには思わず舌をまいてしまいました。今から、劇場でフィルムがまかれることが心より待ち遠しいです。
映画『まく子』は2019年3月よりテアトル新宿ほか全国で公開!
監督・脚本:鶴岡慧子
原作:西加奈子「まく子」(福音館書店刊)
出演:山﨑光、新音、須藤理彩/草彅剛
配給:日活
©2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)