第76回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が12月6日[現地時間]に発表され、『万引き家族』が外国語映画賞にノミネートされた。

様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督の最新作は、この10年間考えてきたことを全部込めたと語る渾身作。東京の下町で質素に暮らす家族は、生計を立てるために家族ぐるみで軽犯罪を重ねていた。犯罪でしか繋がれなかった家族の“許されない絆”が、ある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える。万引きを重ねる父・治をリリー・フランキー、妻・信代を安藤サクラ、さらに松岡茉優、樹木希林、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、柄本明、緒方直人、森口瑤子ら実力派俳優たちが集結。真の“つながり”とは何かを問う、心揺さぶる衝撃の感動作に仕上げた。

アカデミー賞前哨戦として重要となる同賞は、ハリウッド外国人映画記者協会の投票により選出される映画賞で、日本映画としては、2013年に宮崎駿監督の『風立ちぬ』以来のノミネートとなる。なお実写映画としてノミネートされるのは第48回(1990年度)の『夢』(黒澤明監督)以来、28年ぶり。

授賞式は2019年1月6日[現地時間]にロサンゼルスで開催され、受賞すれば第17回(1959年度)で外国語映画賞を受賞した市川崑監督の『鍵』以来、半世紀以上ぶりのゴールデン・グローブ賞獲得となる(※日米合作作品としては、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』(2006)が外国語映画賞を受賞)。

第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞、そして第91回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品にも選出されている本作。サンセバスチャン映画祭での是枝監督によるドノスティア賞(生涯功労賞)受賞、バンクーバー映画祭観客賞受賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー外国語映画 TOP5 に選出など既に世界の各映画賞にて多数のノミネーションと受賞の結果を出しており、今後も賞レースを賑わすことが期待される。

映画『万引き家族』は公開中!
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ
   松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ
   緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美/柄本明
   高良健吾、池脇千鶴/樹木希林
配給:ギャガ
©2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.