「連続ドラマW 孤高のメス」の完成披露試写会が12月12日(水)に都内で行われ、滝沢秀明、仲村トオル、工藤阿須加、山本美月、長塚京三、内片輝監督が登壇した。
上映後に行われた今回の舞台挨拶では、ステージの幕が上がり、ライトに照らされる中で豪華キャストが登壇。その瞬間に、作品を見たばかりのファンは待ちわびていた思いがあふれるように会場は大歓声に包まれた。続けて、主演の滝沢は、「初めての外科医役にチャレンジさせていただきました。非常に手ごたえがあり、やりがいがあって楽しい現場でした。この作品がみなさんの記憶に残るようにがんばりました」と挨拶した。
今回演じた当麻について、滝沢は「男が見てもかっこいい生き方をしていた」と振り返り、また「自分のやりたいことや、求められていることはたくさんあると思うけど、思いは大切にしないといけない。当麻のような大きな男になりたいという思いが強くなりました」と自身の気持ちを交えて語った。
そんな滝沢と石丸に挟まれた仲村は「歌えるのか俺は、と(笑)」と笑いを誘いつつ、滝沢について「しなやかな人」と称賛した。また、劇中の役柄同様滝沢から学ぶことが多かったという工藤は「ご一緒できるうれしさもありながら、不安をいただいて撮影に行っていたことがあった」と明かし、その際の滝沢の「何気ない話をしてくれたり、いい話に持っていこうと誘導してくれる優しさがあった」と気遣いに助けられたことがあったといい、「滝沢さんと出会えたことは宝物だと思いました」とコメントすると、滝沢は「ふざけると思った」と照れ笑いを浮かべた。
今回20年ぶりに滝沢と共演した長塚は「深く静かに一人で情熱を秘める。それは全然変わっていない。(以前共演した際の)15歳にして、自分の持ち味を把握していたんだと思います」と振り返り、また「クールさに磨きがかかって、歩く“孤高のメス”と言いますか。うれしいです」と笑顔で語った。また、滝沢も「(以前の共演では)お芝居の仕方を教えていただいた。それから年月が経って、(本作の)打ち上げてお酒を飲んだ時は感慨深いものがありました」と答えた。
ここで、間もなく終わる2018年について、漢字一文字で表現を求められた滝沢は「今回大きな決断をしました。“行”という字ですかね。さよならではない。さよならという言葉は使いたくないので、”行ってきます”ということで、“行”という字にしたいと思います」と説明。またそれに対して会場中から大きな歓声と拍手が寄せられると「大金人として大きくなりたいと思います。そして、みなさんのご期待に応えたいと思います」とコメントした。
最後に滝沢は「人間の生き方、人間模様、いろいろなものが要素としてあります。大人が見て楽しい作品だと思います。見る価値があると思います」と本作をアピールした。
原作は作家であり、先駆的医療に取り組み、医学界の歴史に残る執刀を含む6000以上もの手術を手掛け、現在は淡路島の診療所で地域医療と向き合っている現役の医師・大鐘稔彦氏の「孤高のメス」シリーズ。大鐘氏自身の体験を元に描かれており、シリーズ累計160万部を突破し、大ベストセラーとなっている。2010年には映画化され、様々な映画賞を受賞して話題を呼んだ。シリーズ累計160万部突破の今もなお愛され続けている原作がWOWOWで今、蘇る。滝沢秀明は、本作で旧態依然とした医療体制の中で患者を救うという信念と向き合い続けた主人公の外科医・当麻鉄彦役として自身初となる外科医役に挑む。
【取材・写真・文/編集部】
「連続ドラマW 孤高のメス」は2019年1月13日(日)よりWOWOWプライムにて放送!
毎週日曜日22:00より放送(全8話)※第1話無料放送
監督:内片輝
原作:大鐘稔彦 「孤高のメス─外科医当麻鉄彦─」(幻冬舎文庫刊)
出演:滝沢秀明、仲村トオル、工藤阿須加、山本美月、石丸幹二、長塚京三、宮川一朗太、利重剛、三浦誠己、近藤公園、六平直政、本田博太郎、キムラ緑子