圧倒的迫力に満ちた映像表現で贈るディザスター・ムービー『ワイルド・ストーム』のメイキング映像が解禁された。
アメリカで使用されるハリケーンの強さを表すレベルは5段階。その中でもっとも強大、猛烈なハリケーンと言われるのが本作で描かれるカテゴリー5のハリケーン。記録的な大災害の最中で発生する強盗事件の強奪金額は日本円にして600億円以上。近年は『猿の惑星』シリーズや『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)でコングといったモーションキャプチャーにも挑戦する多才なトビー・ケベルが、超巨大ハリケーンのなか悪党に立ち向かう気象学者のウィルを演じる。さらに『96時間』シリーズでリーアム・ニーソンの娘を演じたマギー・グレイス、ラルフ・アイネソンらが出演。監督を務めたのは『ワイルド・スピード』(2001)、『トリプルX』(2002)などのアクション大作で遺憾なく発揮してきた名匠ロブ・コーエン。
今回解禁されたメイキング映像では、『ワイルド・スピード』でその名を轟かせた名匠ロブ・コーエン監督が本作の見どころについて“アクションシーン”だと明かす。「スタントマンを使っていない。実際カメラの前で嵐を作ったんだよ。CGなどには頼ってない、本当に嵐が存在したんだ。モンスターと戦っている様な感覚を観客に味わってほしんだ」と語ると、ド迫力なアクションシーンの撮影風景と共に、手作業で嵐が作られていく瞬間が捉えられている。
武装集団のリーダー・パーキンス役を演じたラルフ・アイネソンは「観客は多くのシーンがCGだと誤解するに違いない。ロブの指示で実際に演じて撮影したと思わないだろう」と、監督の発言が事実だと証言。リアルな嵐を再現するために、叩きつけるような雨、時速160キロの風、そして連日16時間の撮影に耐えることになったと辛い経験を明かしてくれた。さらに本映像では特殊効果で大量の雨を降らせている様子や、『ワイルド・スピード』に匹敵する度肝を抜くカーアクションの撮影裏側が捉えられている。
プロ根性が光る監督は、超巨大ハリケーンを描くために『ジオストーム』、『タイタニック』などを手がけた特殊効果のスペシャリストたちと共にディテールも念入りに準備したという。特に凝ったのは猛烈な嵐を表現するために、一番必要な素材である“大量のゴミ”。都市で発生した火山と溶岩流に立ち向かう人々の姿を描くパニック映画『ボルケーノ』(1997)では、火山灰を表現するために、再生紙の雨を降らせたという逸話があるほど必要不可欠な小道具。本作ではできるだけ多くのゴミを調達しストックしておくため、撮影地の市の協力を得て準備した。川と化した道路にゴミを浮かべたり、ついさっきまで人がいたように演出するため、家の周りに置く家庭ゴミの巨大な梱がたくさん用意された。そしてもちろん撮影後にすべてのゴミを片付けた。
監督が意識した“観客に座席から身を乗り出させるようなリアリズム”は見事に表現されており、アクション、ハリケーンは細部までこだわりが散りばめられている。惜しみない努力の結晶を、是非大画面のスクリーンで体感しよう。
メイキング映像
映画『ワイルド・ストーム』は2019年1月4日(金)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:ロブ・コーエン
出演:トビー・ケベル、マギー・グレイス、ライアン・クワンテン、ラルフ・アイネソン、メリッサ・ボローナ、ベン・クロス、ジェームズ・カトラー
配給:クロックワークス
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