ルー・ユーライ&藤竜也主演の日本=中国による国際共同製作映画『COMPLICITY/コンプリシティ(英題)』が、第69回ベルリン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門に選出・出品されることが決定した。
近年社会問題として取り上げられることが多い技能実習生制度、不法滞在外国人などを背景にしながらも、異国の地でもがきながら生きていく一人の若者の姿を普遍的な物語として描いた本作。2017年8月~9月にかけて、関東近郊、山形県、中国河南省で撮影された。主演には中国の俳優ルー・ユーライ、藤竜也、そして赤坂沙世、松本紀保などが渾身の演技で映画を彩る。メガホンをとるのは、短編映画で昨年のロカルノ国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で高く評価され、本作が長編デビュー作品となる近浦啓監督。
長編デビュー作ながら、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭と世界が注目する映画祭へ次々と選出され、国内プレミアとなった東京フィルメックスでは観客賞を受賞。注目を集め続ける本作が、今回2月7日~17日に開催される第69回ベルリン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門に選出・出品されることが決定した。
ベルリン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門は、食をモチーフにした作品が上映される部門。本作『COMPLICITY/コンプリシティ』では、技能実習生として来日した主人公が、他人になりすまし小さな蕎麦屋で、蕎麦職人となるために住み込みで働くうちに、家族や自分の未来のために成長していく物語。劇中で描かれる蕎麦作りも魅力の一つとなっている。
本作は、国内配給をクロックワークスが担当することが決定しており、公開時期や劇場については現在調整中となっている。
ストーリー
中国 河南省から技能実習生として日本に働きに来たチェン・リャンは、研修先企業から失踪し、不法滞在の身となる。故郷の母に真実を告げられず、研修を続けていると偽りながら、斡旋される窃盗に手を染めていた。そんな中、ひょんなことから他人になりすまして山形の小さな蕎麦屋に住み込みで働き始めることに。厳格な店主・弘と娘の香織がきりもりする蕎麦屋で弘に怒鳴られながらも出前をこなす日々。ある日、チェンリャンは、出前先のアトリエで葉月と
いう女性に出会い・・・。
映画『COMPLICITY/コンプリシティ(英題)』
監督・脚本・編集:近浦啓
出演:ルー・ユーライ、藤竜也、赤坂沙世、松本紀保
配給:クロックワークス
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