長編監督作の全てがカンヌに出品されてきたアリーチェ・ロルヴァケル監督待望の最新作『Lazzaro Felic(原題)/ Happy as Lazzaro(英題)』が『幸福なラザロ』の邦題で4月19日(金)より公開されることが決定した。

時は20世紀後半。純朴なラザロと村人たちは、小作制度の廃止を隠蔽する侯爵夫人に騙され、社会と隔絶した生活を強いられていた。ところが夫人の息子が起こした誘拐騒ぎをきっかけに村人たちは初めて外の世界へ出て行くことになる。だが、ラザロだけは・・・。主人公ラザロを演じるのは1,000人以上の同年代男子の中から発掘された新星アドリアーノ・タルディオーロ。そのほか、イタリア映画界を代表する女優で監督の実の姉であるアルバ・ロルヴァケルが出演。侯爵夫人を『ライフ・イズ・ビューティフル』などで知られる女優ニコレッタ・ブラスキが演じる。

アリーチェ・ロルヴァケル監督は、イタリアで実際にあった驚愕の詐欺事件を知った驚きをきっかけに本作を構想、主人公となるラザロを誕生させた。ラザロとは、キリストの奇跡によって死後4日目に蘇生する聖人で、ゴッホ、レンブラント、カラヴァッジョ、ルドンなども描いてきた存在。本作のラザロは立派な英雄でもなければカリスマ性もない。何も持たず、何も望まず、目立つこともない。しかしシンプルに生きるその姿はあまりにも衝撃的だ。

NYタイムズが2018年ベスト映画の5位に選出し「すでに古典といえる最高傑作」と激賛されるなど海外メディアから高い評価を受けている本作の昨年秋の北米公開を前にして本作を観たマーティン・スコセッシはその才能を絶賛し、映画完成後という異例のタイミングながらプロデューサーに名乗りを上げたことも注目に値する。

映画『幸福なラザロ』は2019年4月19日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開!
監督・脚本:アリーチェ・ロルヴァケル
出演:アドリアーノ・タルディオーロ、アニェーゼ・グラツィアーニ、アルバ・ロルヴァケル、ルカ・チコヴァーニ、トンマーゾ・ラーニョ、セルジ・ロペス、ニコレッタ・ブラスキ
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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