北欧の才能と目されるベネディクト・エルリングソン監督最新作『たちあがる女』の予告編とメインビジュアルが解禁された。
本作は、コーラス講師と環境活動家、二つの顔を持つ女性ハットラが、新しい家族を迎え入れ、母親になる決意をしたことから巻き起こる騒動をユーモラスに描くヒューマンドラマ。アイスランドの大自然と叙情的な音楽に彩られた現代のおとぎ話ともいえる物語は、とぼけた味わいとコミカルな笑いを醸しながらも、いまの人間社会において見逃してはいけない問題を皮肉たっぷりに浮かび上がらせていきます。本国アイスランドでは大ヒットを記録し、さらに二度のオスカーに輝く、ジョディ・フォスター監督・主演でハリウッドリメイクも決定している話題作。
今回解禁された予告編は、美しい合唱団の歌声から始まる。リラックスした表情で指揮をする講師のハットラだが、画面が切り替わると、そこはアイスランドの大平原。ハットラは厳しい顔で、冷たくそびえたつ鉄塔に向けて弓を放ち、アルミニウム工場を停電させてしまう。彼女の裏の顔は「山女」と呼ばれる環境戦士だった。
そんな彼女の元に長年、希望していた養子を受け入れるチャンスが到来する。名前はニーカ。ウクライナの内戦で親を亡くした女の子。ハットラの双子の姉アーサは彼女を祝福するが、そんな中で憎きアルミニウム工場が拡大するというニュースが届く。溜息をつき思い悩むハットラだが、アーサの言葉に勇気づけられたハットラは、家族と地球を守るため、アルミニウム工場に、最後の戦いを挑む決意をする。予告編のナレーションを担当するのは、『風の谷のナウシカ』で主人公ナウシカを演じた島本須美。凛とした強さを持つ美しい声は、自然と人間を愛する強い女性ハットラにぴったりだ。
併せて解禁されたビジュアルでは、アイスランドのどこまでも続いていくような青く澄んだ空を背景に自転車に乗った笑顔のハットラ、そして彼女の後ろには陽気な音楽を奏でる楽隊やコーラス隊たちが顔を揃え、草原で呑気に佇む犬や、可愛い屋根の北欧の小屋などが顔を覗かせている。一見、平和で牧歌的な風景・・・のようだが、よく見ると火を噴く鉄塔や、不気味に上空を旋回するヘリが・・・。これらはハットラが長年、孤独な戦いを繰り広げているアイスランドの自然を破壊する、憎きアルミニウム工場のものだ
予告編
映画『たちあがる女』は2019年3月9日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開!
監督・脚本:ベネディクト・エルリングソン
出演:ハルドラ・ゲイルハルズドッティル、ヨハン・シグルズアルソン、ヨルンドゥル・ラグナルソン、マルガリータ・ヒルスカ
配給:トランスフォーマー
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