『トラさん~僕が猫になったワケ~』の完成披露試写会が1月26日(土)に都内で行われ、北山宏光、多部未華子、平澤宏々路、飯豊まりえ、要潤、筧昌也監督が登壇した。
上映が終わった会場に用意されたレッドカーペットに次々と登場するキャストと監督。そして最後に劇中と同じ“猫スーツ”姿の北山が登場すると、完成はひときわ大きくなった。初めて“猫”を演じた北山は「猫の動画をたくさん見ましたけど、いかにも人間っぽくやりながら、猫のスパイスを入れていく。バランスが難しかった」と演じたことがないキャラクターへの難しさを明かした。猫を演じるうえで難しかったのは「走り方」といい、手の位置などにも気を配ったという。また、飯豊は「見ました!北山さんが猫の練習をしているところを」と暴露。「鏡に向かって・・・」と明かすと、「やめてよー(笑)」と北山は照れ笑いを浮かべた。
劇中では北山と同じく猫を演じた飯豊は、オファーを受けたときのことを「『猫ですか?』っていう衝撃を受けました」と振り返りつつ、「16年間飼っていた猫が亡くなって、そのあとにこのお話が来たんです。真っ白な猫で(自身が演じた)ホワイテストに似ていて。猫の恩返しのあのかなっていろんな思いを抱きながら演じました」と明かした。
北山演じる高畑寿々男の妻を演じた多部は「母親役は難しいと思ったんですけど、(平澤宏々路が演じる娘の)実優との関係性が友達みたいだったので、現場に入ったらあまり気にならなくなった。猫とのシーンは特に・・・」と北山との思い出を振り返ろうと思いつつも特にエピソードが出てこない多部に、要からは「猫とのシーン。北山君じゃなくて(笑)」とツッコミが入るなど、会場を沸かせた。
また、“思わず泣いてしまったエピソード”について、「好きな曲がありまして・・・」という北山は「『君を大好きだ』っていう曲なんですけど。デモの段階から聞いてたんですけど、自分たちの声になったときに、“なんだこのいい曲は!”って泣きました」と本作の主題歌であるKis-My-Ft2の楽曲を挙げ、会場は笑いに包まれた。
最後に北山は「素晴らしいキャストとスタッフのみなさんと、たくさんの愛情を注いだ映画です。劇場に足を運んで、僕たちの愛情を受け取ってください」とメッセージを送った。
ある日突然死んだ男が猫の姿で家族の元に戻ってくるという、ファンタジーな世界観と温かいストーリーで人気を博した板羽皆による漫画「トラさん」(集英社マーガレットコミックス刊)がを実写映画化した本作。主人公のいい加減で能天気な売れないマンガ家・高畑寿々男を演じるのは、本作が映画初出演にして、映画初主演となるKis-My-Ft2の北山宏光。トラ猫のトラさんという“二役”を担い、スクリーンデビューを鮮やかかつチャーミングに演じる。妻・奈津子には、多部未華子、娘・実優に平澤宏々路。さらには、飯豊まりえ、富山えり子、要潤、バカリズムと個性豊かなキャスト陣が集結、筧昌也がメガホンをとる。
【取材・写真・文/編集部】
映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』は2019年2月15日(金)より全国で公開!
監督:筧昌也
出演:北山宏光、多部未華子、平澤宏々路、飯豊まりえ、富山えり子、要潤、バカリズム
配給:ショウゲート
©板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会