『翔んで埼玉』のジャパンプレミアが1月28日(月)に都内で行われ、二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、島崎遥香、加藤諒、益若つばさ、中尾彬、京本政樹、武内英樹監督が登壇した。
千葉県出身の武内監督が「埼玉と千葉どっちが上か、決着をつけたいと思いました」と語るなど冒頭から大盛り上がりとなった今回のイベント。アメリカ帰りの転校生で隠れ埼玉県人という役どころのGACKTは「最初、高校生という話を聞いて即答で断ったんですよ」と振り返り、さらに話を聞いたところで「『特殊な高校生でして』って、どんな高校生だよって(笑)」と興味を持った様子を窺わせた。
劇中では東京都知事を演じている千葉県出身の中尾は「はじめはやりたくなかったんだよね」とポツリ。その理由を「こんなに埼玉を侮辱していいのかと」と心配を口にしたものの、「やっていくうちに埼玉が憎くなってきて、楽しかったです」と語り、会場の笑いを誘った。
また、「(埼玉出身と言うことが)恥ずかしくはありますけど、ちょっと誇れるものができたんじゃないかと思います(笑)」と語る埼玉出身の島崎。同じく埼玉出身の益若は、原作を知っていたので「オファーをいただいて本当に悩んだ」と明かし、「みんな寛大なので。埼玉の方はいじられなれているので誰も怒らない」とコメントし、会場は笑いに包まれた。
また、「個性豊かな方々が集結している」と現場を振り返った二階堂は「私が一番まともだったと思います」と断言。これにGACKTは「僕はずっと思ってたんですけどね、僕がまともだと」とコメントし、このやりとりに登壇者からも笑いがこぼれた。
本作で“15年越しの対面”を果たしたという京本とGACKT。京本は「メイクさんが同じだったんです。ずっとお聞きしてて楽しみにしていた」と明かし、GACKTは初対面の時のことを「(京本の)楽屋に入ったら立っていて、『やっと会えたね~!』って言うんですよ」と笑顔で迎え入れられたことを明かした。
最後にGACKTは「今世紀最大の茶番劇というのが一番タイトルに合うんじゃないかなと思います。監督が、笑いを取りに行く作品ではなくて、見に来た方がクスクス笑う作品にしたいとおっしゃっていたので、最初から最後までまじめにやっていました。細部にこだわっていますので、2回目、3回目で気づくんじゃないかと思います」と本作をアピールした。最後は二階堂とGACKTの「アイ・ラブ」に、観客が「埼玉!」と返すコール&レスポンスでイベントを締めた。
埼玉県人への徹底的なディスリが強烈なインパクトを放つ本作。東京都知事の息子であり、東京屈指の名門校の生徒会長である壇ノ浦百美(二階堂ふみ)と、アメリカ帰りの帰国子女・麻実麗(GACKT)。見るからに東京都民の麗は、実は通行手形の撤廃を求める埼玉解放戦線のメンバーだった。埼玉県人の自由と誇りを手にするため、関東一帯を巻き込んだ戦いには埼玉に対立する千葉解放戦線リーダー・阿久津翔(伊勢谷友介)や、伝説の埼玉県人・埼玉デューク(京本政樹)も登場。邦画史上最大の茶番劇がついに劇場で繰り広げられる。
【取材・写真・文/編集部】
映画『翔んで埼玉』は2019年2月22日(金)より公開!
監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌(友情出演)/中尾彬/間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、京本政樹
配給:東映
©2019映画「翔んで埼玉」製作委員会