『翔んで埼玉』の初日舞台挨拶が2月22日(金)に丸の内TOEIで行われ、二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、京本政樹、武内英樹監督が登壇した。

公開初日を迎えたこの日、上映が終了した劇場に和装姿で登場した登壇者たち。劇中では、生徒会長の男子役を演じている二階堂は「プロモーションではパンツスタイルだったので、紋付き袴を希望させていただきました」と笑顔で挨拶した。W主演を務めるGACKTは、二階堂とともに数々のプロモーションをこなしてきたが、「僕は一年間に5本しかテレビに出ないと決めてるんですけど、5年分は出た。ここから5年間は休もうと思います」と宣言し、会場は「えーー!」というブーイング。これに「僕はそうやっていつも虐げられてる」と語り、笑いを誘った。

そんなGACKTとの印象的なシーンとして、伊勢谷は「妄想中にGACKTさんとチューする。いやあ、ビックリでしょ!」と振り返ると、武内監督が「もともとなかったんですけどGACKTさんの提案で。BL感が出るんじゃないかと」と明かし、これにGACKTは「それは言わない約束ですよ。公私混同です。伊勢谷さんとチューしたかった」と明かすと会場からは大歓声が沸き起こった。

さらに武内監督は「GACKTさんとのキスシーンのあとに『意外と女性とかわんねえや』って言ってた」と暴露。これに伊勢谷も「GACKTさん、僕とチューしたのに口も拭かずに(次のシーンを)待っていらっしゃるんです」と続けた。また、二階堂はこのシーンについて「現場でもそういうのがあるっぽいといううわさは聞いていたんですけど、まさかここまで本格的なものをされているとは思わなかったのですごい役者魂だなと」と語った。

イベントでは、公開を記念したくす玉割りが行われ、中からは「脱ダサイタマ」の垂れ幕が。GACKTは「いじられがいのある埼玉県人でいていただきたいと思います」と語り、さらにこの作品で「貢献できれば」と語った。

埼玉県人への徹底的なディスリが強烈なインパクトを放つ本作。東京都知事の息子であり、東京屈指の名門校の生徒会長である壇ノ浦百美(二階堂ふみ)と、アメリカ帰りの帰国子女・麻実麗(GACKT)。見るからに東京都民の麗は、実は通行手形の撤廃を求める埼玉解放戦線のメンバーだった。埼玉県人の自由と誇りを手にするため、関東一帯を巻き込んだ戦いには埼玉に対立する千葉解放戦線リーダー・阿久津翔(伊勢谷友介)や、伝説の埼玉県人・埼玉デューク(京本政樹)も登場。邦画史上最大の茶番劇がついに劇場で繰り広げられる。

【取材・写真・文/編集部】

映画『翔んで埼玉』は公開中!
監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌(友情出演)/中尾彬/間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、京本政樹
配給:東映
©2019映画「翔んで埼玉」製作委員会