『半世界』の舞台挨拶が2月24日(日)に池袋シネマ・ロサで行われ、稲垣吾郎、渋川清彦が登壇した。

公開中の映画『半世界』の上映後舞台挨拶に登壇した稲垣と渋川。観客と非常に距離の近い今回の舞台挨拶では、作品や演技についてより深く語られた。

※以下、一部ネタバレに触れる部分があります。ご了承ください。

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本作でも酔っぱらうシーンの演技がある渋川は、「ステレオタイプな演技になってしまう」と語りつつ、「大先輩の石橋蓮司さんもそういう芝居をされている」と参考にしていることを明かし、稲垣も「時には必要じゃないですか」とステレオタイプな演技に同意した。

さらに、話はドラマ「二十歳の約束」(1992、フジテレビ系)の話題になり、同作がドラマ初主演となった稲垣だが、「死んだ(演技の)ときにちょっと目が動いてしまっている。よく見ると分かるんです」と明かし、「(編集の際に)それが大問題になったらしい」と振り返った。それに対して、「結構死体役が多い。殺す役とか殺される役とか」と明かす渋川は「おなかが動かないように息をする」と語った。

また、劇中では“怒るとサンマを投げつける”という設定があるが、「誰かからものを投げつけられたことは?」という質問に、渋川は「サンマが飛んで来たら違う方向で怒る。食い物を粗末にするんじゃねえとか」とコメント、稲垣は「物はないけど、女性に殴られたことはあるな(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。

本作では、渋川のほか長谷川博己、池脇千鶴とも初共演となった稲垣だが、「貴重な体験。いままでお会いする機会がなかったので」と笑顔を見せ、「40歳を過ぎて初めてご一緒させていただける。この関係はこの映画が作ってくれたことなのでつなげていきたい」と語った。

本作は、阪本順治監督が稲垣吾郎主演、共演に長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦で贈る完全オリジナルストーリー。かつて一緒に過ごした三人組のうちの一人が前触れもなく田舎へ戻ってくる。仕事を辞め、家族と別れ、何があったかを決して口にしない。ワケありの仲間の帰還が、残りの2人にとっては「これから」を考えるきかっけになっていく―。諦めるには早すぎて、焦るには遅すぎる40歳を目前という年齢の男三人の視点を通じて、「残りの人生をどう生きるか」というある地点の葛藤と、家族や友人との絆、そして新たな希望を描く感動作。

【取材・写真・文/編集部】

映画『半世界』は全国で公開中!
脚本・監督:阪本順治
出演:稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦
配給:キノフィルムズ
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