昭和の大傑作が斎藤工主演×白石和彌監督で始動―『麻雀放浪記2020』のサウンドトラックがLP盤と配信でリリースされることが決定した。
阿佐田哲也による250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」。イラストレーターの和田誠が初監督した『麻雀放浪記』(1984)から35年、主演・斎藤工が10年間、映画化を熱望してアプローチを続けていた本作に、いまの日本映画界を牽引している白石和彌監督が立ち向かった。主人公・坊や哲がいるのは、2020年の“未来”。人口が減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている。そしてそこは“東京オリンピック”が中止となった未来だった―。1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲が見る驚愕の世界。その時、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”での死闘とは―?
本作の劇伴を電気グルーヴのサポートメンバーとしても活躍する牛尾憲輔が担当することが先日発表になりました。agraph(アグラフ)としても精力的に活動する牛尾は、パソコンを使用した打ち込みや、シンセサイザーでの楽曲制作を得意とし、これまでに『聲の形』(2016)や『リズと青い鳥』『モリのいる場所』(2018)等の劇伴を手掛け、高い評価を得てきた。静謐な響きの中で刻まれるしなやかなリズムと深く研ぎ澄まされた抒情的な牛尾のサウンドは、舞台となる2020年の日本を壮大に映しながらも、そこへ突如やってきた坊や哲の心情と見事にリンクして観る者を作品の真髄へと引き込んでいく。
また、本作のサウンドトラックは、CDではなくLPと配信でのリリースとなる。昭和の音楽シーンを象徴するレコードで、現代の音楽シーンを牽引する屈指のエレクトロニックサウンドを聞くことができる。まさに【アナログ】と【デジタル】の融合は、これまでにない別次元の音楽体験・映画体験をもたらすだろう。また、映画公開に先駆けて3月29日(金)よりLP収録曲に加えて全ての劇伴曲を詰め込んだ配信アルバムがリリースされる。
牛尾憲輔(音楽)コメント
このサントラは哲と共に戦い、破れ、そして立ち向かった記録であり、文字通り昭和と未来を股にかけた男の記録です。巨大な物語に音楽をつける長い旅がようやく結実しました。是非楽しんで頂けますよう祈っております。
白石和彌(監督)コメント
『麻雀放浪記2020』のサントラがLP盤になると聞き、これ以上ない喜びです。この物語に曲をつける作業という無理難題はまさしく時空をデジタルとアナログの間を彷徨う終わりのない放浪の旅だったと思います。そのおかげもあって、『麻雀放浪記2020』は近年の日本映画にないスペクタクルを獲得した映画になってくれました。牛尾さんの魂の苦しみと叫びを是非とも聞いて下さい。
配信アルバム「麻雀放浪記2020」オリジナル・サウンドトラック-完全版-
2019年3月29日(金)配信開始
音楽:牛尾憲輔
収録曲:全42曲
限定LPレコード「麻雀放浪記2020」オリジナル・サウンドトラック
2019年4月13日(土)発売
定価:3,500円(税抜)DUMJ-2020
発売元:ディスクユニオン
音楽:牛尾憲輔
収録曲:全20曲
映画『麻雀放浪記2020』は2019年4月5日(金)より全国で公開!
監督:白石和彌
原案:阿佐田哲也「麻雀放浪記」(文春文庫刊)
出演:斎藤工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、的場浩司、岡崎体育、ピエール瀧、音尾琢真、小松政夫/竹中直人
配給:東映
©2019「麻雀放浪記2020」製作委員会