殺し屋と娼婦の逃避行―『ガルヴェストン』の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

美しくも激しい痛みが胸に突き刺さるハード・クライム・ムービー。組織に反旗を翻した殺し屋と頼る者もなく傷ついた美しい女。主演は日本でも圧倒的な知名度と人気を誇る女優エル・ファニングと、実力派俳優ベン・フォスター。子役時代からデヴィッド・フィンチャーら多くの名監督に愛されてきたファニングが演じるのは、悲惨な境遇から抜け出すために身体を売って生きるしかなかった若い娼婦。

本作の監督を務めるのはフランスを代表する国際派女優で、近年は『Respire』でカンヌ国際映画祭の批評家週間に正式出品されるなど監督としても高い評価を受ける才人メラニー・ロラン。繊細なストーリーテリングと映像美だけでなく、時に目を背けたくなるほどに荒々しいヴァイオレンスまでも見事に描ききり、本作もサウス・バイ・サウスウエスト映画祭、トロント国際映画祭(惜しくもキャスト不参加により上映中止)などに選出され、高い評価を獲得した。

原作は、傑作ドラマシリーズ「TRUE DETECTIVE」『マグニフィセント・セブン』などの脚本家としても知られるニック・ピゾラットのデビュー作となった傑作犯罪小説「逃亡のガルヴェストン」(早川書房刊)。

今回解禁された予告編では、これまでにない大人メイクに扇情的な衣装を着こなしアダルトな雰囲気を漂わせ、新境地を開拓しているエル・ファニングの姿が垣間見える。一方で病に冒された殺し屋を演じたベン・フォスターは、その男臭い魅力をいかんなく発揮。激しいアクションシーンはもちろん、死の恐怖に囚われながらもファニング演じる若い娼婦と出会い心を通わし、やがて彼女を救うことに死ぬ意味を見出していく様は予告編を見るだけでも胸が熱くなる。

予告編

ストーリー

故郷を捨て裏社会で生きてきたロイ(ベン・フォスター)がその日、ボスの勧めで行った病院で見せられたのは、まるで雪が舞うように白くモヤがかかった自分の肺のレントゲン写真だった。命の終わりが近いことを悟った彼は「どうせクソみたいな人生だ。死ぬならそれも仕方ない」そう自分に言い聞かせる。だが死への恐怖は彼を追い込み、苛立たせてゆく。その夜いつものようにボスに命じられるまま向かった“仕事先”で、ロイは突然何者かに襲われる。組織に切り捨てられたことを知った彼は、とっさに相手を撃ち殺し、その場に囚われていた若い女(エル・ファニング)を連れて逃亡する。彼女の名前はロッキー。家を飛び出し、行くあてもなく身体を売って生活していたという。組織は確実に2人を追ってくるだろう。全てを失い孤独な平穏を願いながらも女を見捨てることのできないロイと、他に頼る者もなく孤独な未来を恐れるロッキー。傷だらけの2人の、果てなき逃避行が幕を開ける。

映画『ガルヴェストン』は2019年5月17日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開!
監督:メラニー・ロラン
出演:エル・ファニング、ベン・フォスター、リリ・ラインハート、アデペロ・オデュイエ、ボー・ブリッジス
配給:クロックワークス
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