“リミッターを外せ!”ハイテンション・ムービー・プロジェクト第二弾『アンダー・ユア・ベッド』の主演が高良健吾に決定した。

本作は、家でも学校でも誰からも必要とされず存在を無視され忘れられてきた男が、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性との11年ぶりの再会を夢見て、追い始める処から始まる。しかし、目の前に現れた彼女は別人のように変わっていた。彼女に何が起こっているのか。男は、彼女を監視するようになり、自宅に潜入しベッドの下で真上の彼女を想い過ごし始める。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか―。愛する彼女への一途で純粋な思いと、異常で孤独な男の切なさ、繊細な役柄を高良健吾が演じる。

ドラマ「ごくせん」でデビュー後、『蛇にピアス』(2008)で脚光を浴び、近年も『シン・ゴジラ』(2016)『万引き家族』『止められるか、俺たちを』(2018)『多十郎殉愛記』『葬式の名人』(2019)など話題作への出演が途切れる事の無い“日本映画界に必要不可欠な俳優”として、着実にキャリアを重ねる高良の新たな境地として期待が高まる高良健吾。主演決定と合わせて、“ベッドの下から覗き見る”高良演じる不気味な男のワンカットが公開された。

KADOKAWAとハピネットの共同製作によって、閉塞気味のこの映画界において、「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくプロジェクト「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」。記念すべきプロジェクト第一弾は4月12日公開『殺人⻤を飼う女』。そして第二弾が本作『アンダー・ユア・ベッド』となる。

高良健吾(三井直人役)コメント

いつもより個人的な想いが多くある現場だった気がします。続けてこられたからこそご褒美が多かったというか。若い現場だったのでエネルギーもあって気持ちがいい組でした。この作品は心から痛々しくて不気味ですから、ご褒美、気持ちがいいという想いは現場中にはゼロ、むしろマイナスになるのですが、それでも、確かにあったと今でも思える日々、現場でした。観る人をなんともいえない気持ちにさせる作品なのかもしれませんし、R指定がついているので観る人を選んでいますが、笑えるか笑えないかは気分次第の不気味な愛と緊張がある作品だと思います。

安里麻里(監督)コメント

原作『アンダー・ユア・ベッド』は「もう一度名前を呼ばれたい男」の話だ。ただ「名前を呼んでくれた」という些細な事が、主人公・三井にとっては、かけがえのない幸せの記憶。その女を妄想的に想う。変質的であり、純粋でもある。この危ういキャラクターを描いてみたかった。狂気か愛か分からない瞬間をいくつも。緊張感と過敏すぎる空気感。そんなヒリヒリする映画を作ろうと思った。主人公・三井は高良健吾さんに演じてもらった。繊細な役どころで、同じシーンでもニュアンスを変えていくつか芝居をしてもらう事があった。こちらが一言投げかけるだけで、まるで別人のような顔つきに変わっていて、よく驚かされた。「目を離してる間に何か塗りました?」とメイク部に聞いたほど。とんでもない役者と出会ってしまったと思う。暴力描写はかなり激し目だ。でも、だからこそ裏腹に、大きな癒しがこの映画にはある。このカタルシスを、多くの人に味わって欲しい。

ストーリー

雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り・・・11年前、たった一度、名前を呼んでくれた彼女のこと。誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。人生でもっとも幸福だったあの感覚を思い出したい。俺は、彼女を監視する事にした。彼女の家のベッドの下で―。

映画『アンダー・ユア・ベッド』は2019年夏にテアトル新宿ほか全国で公開!
監督:安里麻里
出演:高良健吾
配給:KADOKAWA
©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会