昭和の大傑作が斎藤工主演×白石和彌監督で始動―『麻雀放浪記2020』の出目徳を演じる小松政夫が淀川長治に扮し本作を解説するスペシャル予告映像が解禁された。
阿佐田哲也による250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」。イラストレーターの和田誠が初監督した『麻雀放浪記』(1984)から35年、主演・斎藤工が10年間、映画化を熱望してアプローチを続けていた本作に、いまの日本映画界を牽引している白石和彌監督が立ち向かった。主人公・坊や哲がいるのは、2020年の“未来”。人口が減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている。そしてそこは“東京オリンピック”が中止となった未来だった―。1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲が見る驚愕の世界。その時、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”での死闘とは―?
今回、本作で出目徳を演じる小松政夫が淀川長治に扮して本作を解説するスペシャル予告映像が解禁された。1945年の戦後日本で、斎藤工演じる“坊や哲”と鎬を削る人気キャラクター・出目徳を演じる小松政夫。俳優だけでなくコメディアンとしての顔も持つ彼の十八番である、昭和の名映画評論家・淀川長治氏のモノマネと、『麻雀放浪記2020』の夢のコラボレーションが実現した。
1966年から始まったNETテレビ(現:テレビ朝日)『日曜洋画劇場』の解説者として、番組開始から32年間、お茶の間に映画の魅力を伝えてきた淀川氏による、誰もが知るこの名物コーナーを昭和から2019年の現代へと鮮烈に復活させた。劇中では、勝つためには手段を選ばず、完膚なきまでに相手を叩き潰す冷静な雀士を演じる小松が、お馴染みの太い眉毛(手動式)と大きなメガネを携え、チャーミングに大変身。本作で描かれている、≪新たに起こった世界大戦により東京オリンピックが中止となった2020年≫という舞台設定を、面白おかしく・そしてスリリングに紹介する。
“テポドン”や“トランプ政権”と言った現在の日本の時事問題を引き合いに出しながら、“坊や哲”がやってくる2020年の戦後日本を伝える小松の姿にクスリと笑いながらも、その奥に隠された映画の描く“起こりうるかもしれない未来”にゾッとすることだろう。そして淀川長治氏と言ったらこの台詞、「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」。小松による愛のこもったオリジナルアレンジをみせる。また、随所に見られる淀川長治氏・日曜洋画劇場へのリスペクトにも注目だ。
さらに小松は、和田誠版『麻雀放浪記』(1984)が公開された際、毎年映画のパロディを披露するフジテレビの『新春かくし芸大会』で、なんと出目徳役で『麻雀放浪記』のパロディドラマに出演していた。明石家さんまによる“坊や哲”、森進一によるドサ健と共に出目徳を一度演じた。そして本作での坊や哲のように時を超えて、『麻雀放浪記2020』にていま再び出目徳役を演じるという奇跡が奇跡を呼んだスペシャル映像となっている。
スペシャル予告映像
映画『麻雀放浪記2020』は2019年4月5日(金)より全国で公開!
監督:白石和彌
原案:阿佐田哲也「麻雀放浪記」(文春文庫刊)
出演:斎藤工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、的場浩司、岡崎体育、ピエール瀧、音尾琢真、小松政夫/竹中直人
配給:東映
©2019「麻雀放浪記2020」製作委員会