直木賞作家・西加奈子の傑作を映画化した『まく子』の場面写真が解禁された。
本作は、小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧が、不思議な魅力をもつ美少女・転入生のコズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることで、今まで見てきた世界―日常―が優しく塗りかえられていき、ほんの少しだけ大人へと近づいていく思春期ならではの葛藤や親と子の確執と再生を描く“奇跡”の物語。主人公・慧を本作が初主演となる14歳の山﨑光、謎の転入生・コズエ役を今後の活躍が期待される新星・新音、ダメな父親だけれど息子の成長を陰ながら見つめ背中をそっと押す父・光一役を草彅剛が演じる。
今回、場面写真3点が解禁された。1枚目は、山﨑演じる主人公サトシと父親役の草彅が母親に呼びかけられ、一緒に後ろを振り返る2ショット。物語の終盤、なりたくない大人の一人として嫌悪していた父・光一とはじめてちゃんと向き合い、父子の心のわだかまりが解けていくとても大切なシーン。
2枚目は、村上純(しずる)演じる、大人なのに子供たちとばかり一緒にいる青年・ドノとそんな彼と心を通わせる、内川蓮生演じる不登校児ルイの場面写真。ドノは、学校の校庭でいつも大きな声で漫画を読み、サトシはそんなドノを少しバカにしていましたが、ルイにとってドノは師匠のような存在だと聞き、ものの見方をあらためるきっかけとなったシーン。
3枚目は、町で子供たちが作ったみこしを担いで練り歩き、最後にそのみこしを壊す「サイセ祭り」でのワンシーン。再び生まれ変わる“再生”という意味が込められたお祭りの当日、クラスメイトと作ったみこしを壊しているところを見たサトシが、小倉久寛演じる校長先生に、みこしを壊さないでと懇願するシーン。今まで様々なことに対し、受け身だったサトシの変化と成長を感じる場面となっている。
また、本作『まく子』は、若者向けに想像力豊かで、革新的な映像作品を選出している映画祭リール・ツー・リアル国際青少年映画祭(4月7日~13日)コンペティション部門での正式出品が決定している。
映画『まく子』は2019年3月15日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開!
監督・脚本:鶴岡慧子
原作:西加奈子「まく子」(福音館書店刊)
出演:山﨑光、新音、須藤理彩/草彅剛
配給:日活
©2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)