第43回香港国際映画祭が3月18日に開幕し、オープニングセレモニーにWORLD CINEMA: Global Visionにて上映される『二階堂家物語』の加藤雅也、アイダ・パナハンデ監督、アーサラン・アミリ、河瀨直美が参加した。
3月18日に開幕した第43回香港国際映画祭。日本からは、『二階堂家物語』のほか、堤幸彦監督作『十二人の死にたい子どもたち』、塚本晋也監督作『斬、』、中野量太監督最新作『長いお別れ』、そして本作にも主人公の娘・由子役で出演している石橋静河がヒロインを務める『きみの鳥はうたえる』などが上映される。
18日に行われたオープニングセレモニーではアジアを代表する映画人たちがレッドカーペットへ登場。日本からは昨日アジア・フィルム・アワードにて編集賞を獲得した塚本晋也監督も参加。そして、『二階堂家物語』からは加藤雅也、アイダ・パナハンデ監督、脚本のアーサラン・アミリ、エグゼクティブ・プロデューサーの河瀨直美がレッドカーペットに登場した。
海外メディアから大量のフラッシュを焚かれると加藤らは手を振り、笑顔で応えた。そして、レセプション会場へ続く階段を4人が手をつなぎ、仲睦まじい姿を見せたジャッキー・チェンとの共演を果たした『新宿インシデント』以来の約10年ぶりとなる香港に、加藤は「香港映画界のパワー溢れる雰囲気に圧倒された。10年前のスターが今でも最前線で活躍し続けている香港映画の底力を感じた」と答えた。
そして、香港国際映画祭の開幕に合わせて、加藤雅也に「これは家に飾りたいと」言わしめた、海外版ポスタービジュアルが解禁された。小津安二郎の作品を見て育ったというアイダ・パナハンデ監督の意見を存分に取り入れた海外版ビジュアルは、人生の行く先に迷っているかのように茜空に漂う凧と、母ハルの着物を整える辰也の姿が格式ある旧家の行く先を暗示しており、小津安二郎のような家族の在り方を映し出した物語が窺える。
本作は奈良県天理市を舞台に、跡継ぎ問題に悩む3世代の家族の愛と葛藤を描いた物語。伝統と威厳を保ち名家の存続を守ろうとする主人公・二階堂辰也役を加藤雅也、自らの恋と跡継ぎ問題の間で想いが揺れる娘・由子役を石橋静河、由子へ密かに想いを寄せる幼馴染の多田洋輔役を町田啓太が演じる。監督は、2015年にカンヌ国際映画祭「ある視点」部門・期待すべき新人賞を受賞したイランの若手監督アイダ・パナハンデ。
映画『二階堂家物語』は全国で公開中!
監督:アイダ・パナハンデ
出演:加藤雅也、石橋静河、町田啓太、田中要次、白川和子、陽月華、伊勢佳世、ネルソン・バビンコイ
配給:HIGH BROW CINEMA
© 2018 “二階堂家物語” LDH JAPAN, Emperor Film Production Company Limited, Nara International Film Festival
Courtesy of Hong Kong International Film Festival