「連続ドラマW 絶叫」の完成披露舞台挨拶が3月19日(火)に都内で行われ、尾野真千⼦、安田顕が登壇した。
第1話の上映を控えた今回の舞台挨拶に登場した尾野真千子と安田顕。主演の尾野は、台本を読んで「自分が演じる役がとても悲しくて、文字を読むたびに心が痛い。こんな台本いままであったかなというくらい」と振り返り、「これを伝えることで、なにかがどうなるんだろうというのがあると信じて、やりたいと感じた作品です」と決意があったことを明かした。そんな安田は主演が尾野だと聞いて「彼女しかいないんだろうな」と思ったと明かした。
実際に演じた尾野は「お金がないと心まで寂しくなっちゃう。あの頃を思い出しちゃって。すごく心が痛かった。自分を見ているようでもあった」と気持ちを明かした。安田は「全くああいう人ではないです」と自分とは全く異なるタイプの人間であることを前提に「ギャップを気を付けた」と演じるうえでのポイントを明かした。
本作で、尾野と安田は初共演となるが、尾野は「初め、眉毛がなかったからビックリしました」と初対面の印象を明かし、「これをチャンスとしてずっと見てようと思った」と振り返ったが、「あまり会話はなかった」と語った。また安田も「撮影中のことは記憶にないです」と明かしつつも、「打ち上げのカラオケが楽しかった」とコメント。その際に尾野が歌った“Let It Go”が「うまい!」と絶賛し、これに尾野は「今言ったら恥ずかしい(笑)」と照れ笑いを浮かべた。さらに「カラオケのマイクを自分で持たないで、私に持ってって」とマイク係を担当したことを明かした安田。尾野は「今回は初めてだったからちょっとまだね」と完ぺきではなかったことを明かし会場は笑いに包まれた。
また、タイトルにちなんで“最近絶叫したことは?”という質問に、「ウォシュレットが想像以上に強くて『うわぁーっ!』ってなったことはある」と絶叫体験を明かし、会場は笑いに包まれた。最後に尾野は「もしかしたら周りにいるかもしれない、そんな身近な作品です。胸に訴えかけるような自信のある作品になりました」と本作をアピールした。
尾野真千子主演の壮絶な社会派サスペンスである本作。一般的な家庭に生まれた鈴木陽子の人生は、借金を抱えた父親の失踪をきっかけに暗転する。社会的に、経済的に、不幸な出来事が積み重なることで、陽子は徐々に追い詰められていく。這い上がる為、自分の存在を確立し居場所を作る為、そして生きるため、陽子は保険金殺人に手を染めていく。尾野真千⼦演じる陽⼦を殺⼈者へと変貌させていく神代武役を安⽥顕が演じる。
【取材・写真・文/編集部】
「連続ドラマW 絶叫」は2019年3月24日(日)よりWOWOWプライムにて放送!
毎週日曜日22:00より放送(全4話)※第1話無料放送
監督:水田成英
原作:葉真中顕「絶叫」(光文社文庫刊)
出演:尾野真千子、安田顕、小西真奈美、片桐仁、前川泰之、小柳友、郭智博、濱津隆之、奥貫薫、酒井若菜、要潤、麻生祐未