『家族のレシピ』の舞台挨拶が3月28日(木)にシネマート新宿で行われ、斎藤工、松田聖子が登壇した。

3月9日(土)より公開されている本作。公開2週目にしてさらなる盛り上がりを見せている本作の勢いを聞き付けた斎藤工と松田聖子が、初めて2ショットで舞台挨拶に駆けつけた。

大歓声の中で登壇した斎藤と松田。「改めて、お会いできてうれしい」と緊張した面持ちで挨拶した斎藤に、松田は「9日の(公開初日)舞台挨拶に、コンサートで伺えなかったのでずっと気になっていたので」と今回、斎藤と共に舞台挨拶に臨めることを喜んでいる様子を見せた。

舞台挨拶では撮影中の写真が投影され、「説明しなきゃいけなくて緊張したのを覚えています。とても大好きなシーン」と松田が懐かしむ場面もあり、斎藤も「聖子さんの第一声を聞いたとき、鼓膜がとても幸せな気持ちになりました」と独特な表現で喜びを見せた。

また、シンガポールでの撮影時には、「クランクアップの日に、シンガポールのスタッフが全員CDのジャケットにサインしていただいていた。(撮影中は)言いたいけど言えなかった」と松田の現地での人気の様子を明かし、松田も「最後のシーンが終わってから、『サインください!』って言われてビックリしました。それまでは普通にお仕事をされていましたので」と笑って返した。

さらにステージには、劇中に登場する「ラーメン・テー」のスープが登場し、これを斎藤がよそい、松田が試飲。松田は「本当においしい!黒コショウがピリッときいている」と笑顔を見せ、これに斎藤は「異国情緒ある味なんですけど、日本人にも懐かしい味。何よりも、聖子さんのの見方が美しすぎて茶道のよう」とコメントし、会場は笑いに包まれた。

最後に松田は「素晴らしいエリック・クー監督のもとで、みんなで力を合わせたアットホームな環境の中で映画が完成しました。素晴らしい映画の一部になれたことが幸せです」とメッセージを送った。

本作は、シンガポールと日本の外交関係樹立50周年(2016)をきっかけに製作されたラーメンとバクテー(肉骨茶)、両国ソウルフードの「美味しい」がつなぐ家族愛を描いた感動作。斎藤工演じる主人公が、父親の死をきっかけに幼い時に亡くした母の地元・シンガポールに旅立ち、一度はバラバラになってしまった家族の絆を取り戻すために奔走する。共演の松田聖子は、シンガポールのフードブロガー役で主人公に現地の名物グルメを案内し、家族探しを手助けする。ほかに伊原剛志、別所哲也ら日本人キャストに加え、シンガポールからは人気コメディアンのマーク・リーや国民的女優のジネット・アウらが出演。監督は、シンガポールを代表する映画監督のエリック・クー。

【取材・写真・文/編集部】

映画『家族のレシピ』は全国で公開中!
監督:エリック・クー
出演:斎藤工、マーク・リー、ジネット・アウ、伊原剛志、別所哲也、ビートリス・チャン、松田聖子
配給:エレファントハウス/ニッポン放送
©Wild Orange Artists/Zhao Wei Films/Comme des Cinemas/Version Originale