『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』のアコースティックライブ付き舞台挨拶イベントが3月28日(木)に新宿バルト9で行われ、主題歌を担当する上白石萌音と内澤崇仁(androp)が登壇した。

本作の主題歌「ハッピーエンド」は本作の主演を務め、アーティストとしても活動する上白石萌音が、デモ音源を聴き、この曲をどうしても「歌いたい」と熱望し、そこに内澤崇仁が映画を見て歌詞を書き下ろした、まさに本作に相応しい珠玉の楽曲。今回行われたイベントでは、上白石萌音とandropの内澤崇仁が登壇し、アコースティックライブとして劇場で主題歌を披露した。

公開から1週間が経ち、SNSを介して本作の感想が届いている状況に「直に受け取れるいい時代だな」と挨拶した上白石。公開を記念した舞台挨拶では全国を回り、「総じてごはんがおいしかった」と振り返り、特に「博多のラーメン」が気に入った様子。さらに地元・鹿児島でも舞台挨拶を行い、その際は「『おかえり!』って言われた瞬間に泣いてしまいました」と緊張の糸がほどけた様子を明かした。

主題歌を担当するandropの内澤とは「7~8年前に、デビューして初めて出演したショートフィルムの主題歌をandropさんにやっていただいた」ことが縁でつながったといい、さらにその楽曲はandropにとっても初めての主題歌だったという。それからも交流は続き、2017年にリリースされた上白石のオリジナルアルバムに内澤が「ストーリーボード」を提供。その際に「今回の『ハッピーエンド』の原型となる曲があり、最後までどっちにするか悩んでいたんです」と明かす上白石。

また上白石は、今回主題歌を担当することになり、「『あの曲をお願いします!』と(言いました)」と明かし、内澤も「いつか形にしたいと思っていたので、時が来るのを待っていました」と楽曲を他者に提供することなどはせずにそのまま取ってあったことを明かした。また、今回改めて映画を見てから歌詞を加えたという内澤だが、「初めてのキスシーンがあると聞いていたので、(上白石が演じる)葵の思いも入れなければいけないと思った」と振り返った。

さらに上白石は思いがあふれているようで、本楽曲を初めて歌った時のことを「2年間待ち焦がれていたので本当にうれしかった。内澤さんがこんな乙女な歌詞をと驚きました」と明かし、内澤は「苦労しました。学生の方も見る。レコーディングの直前まで悩みました」と明かした。

共演者の杉野遥亮や横浜流星からの反応もいいようで、「(キャンペーン中には)特に杉野君がハマってくださって、ずっと歌っていました」と明かす上白石。また、「撮影中に、杉野君と横浜君が『ストーリーボード』が好きだって、ずっと流していた。ちょっと歌ってよって言われたり(笑)」と語った。

ここで、主題歌「ハッピーエンド」のアコースティックバージョンを生披露。歌い終えた上白石は「緊張しましたねー!終わっちゃったのか。もう一回とかできないですもんね」と名残惜しい様子。最後に内澤は「人を好きになるとか、恋する気持ちって何だろうと改めて考えさせられる映画でした。萌音さんのいろんな挑戦を見ることができたし、それに関わる楽曲を作ることができて光栄です」と挨拶、上白石は「映画を見終わった後の彼らを想像できるような、この暖かくなる時期にぴったりの曲です。エンドロールの最後の一音まで楽しんでいただければと思います」とメッセージを送った。

舞台挨拶では、主題歌「ハッピーエンド」(上白石萌音、内澤崇仁(androp))が4月5日(金)に配信シングルとしてリリースされることが発表され、待望のリリースに会場からは大きな拍手が寄せられた。

2014年に実写映画化され、劇中に登場する「壁ドン」がその年のユーキャン新語・流行語大賞トップ10に選ばれるほど社会的な現象を巻き起こした「L♡DK」が新たなキャストを迎えて帰ってきた。今回描かれるのは、原作コミックの中でも絶大な人気を誇る「玲苑編」。恋人同士となり、ふたりきりのラブ同居をはじめた葵と柊聖。ふたりの関係は、友達にもナイショの関係。そんな中、突然、柊聖のいとこ・玲苑がやってきて、秘密を知られてしまい、まさかの3人同居がスタート!?果たして不器用な3人の恋の行方は―。

【取材・写真・文/編集部】

映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』は全国で公開中!
監督:川村泰祐
原作:渡辺あゆ「L♡DK」(講談社「別冊フレンド」刊)
出演:上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星
©「2019 L♡DK」製作委員会