昭和の大傑作が斎藤工主演×白石和彌監督で始動―『麻雀放浪記2020』の本編映像が解禁された。

阿佐田哲也による250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」。イラストレーターの和田誠が初監督した『麻雀放浪記』(1984)から35年、主演・斎藤工が10年間、映画化を熱望してアプローチを続けていた本作に、いまの日本映画界を牽引している白石和彌監督が立ち向かった。主人公・坊や哲がいるのは、2020年の“未来”。人口が減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている。そしてそこは“東京オリンピック”が中止となった未来だった―。1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲が見る驚愕の世界。その時、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”での死闘とは―?

今回、ベッキー演じる麻雀クラブのママ・八代ゆきが、斎藤工演じる坊や哲に流暢な手捌きで麻雀を教え込む緊迫のシーンの本編映像が解禁された。坊や哲が通う麻雀クラブ「オックス・クラブ」のママで、最強の女流雀士である八代ゆき。人生も麻雀も勝ち負けも、全てを知った八代ゆきは、和田誠版『麻雀放浪記』で加賀まりこが演じ、多くの人を魅了してきた人気の高い役どころ。本作でその役に挑むのはベッキー。麻雀をしたこともなく、本作で初めて牌に触れたというベッキーは、ベッドのそばに麻雀卓を設置して朝も夜も常に牌に触れる状況を作るなど、寝る間も惜しんで約1か月半にわたって麻雀の稽古を重ね、妖艶なママの役を見事に自分のものにした。

解禁された本編映像では、麻雀の積み込みのイカサマの一つである「元禄積み」という技を披露している。白石和彌監督の希望で全てワンカットで撮りきり、息を呑みこんでしまうほどの空気感を創り出している。猛特訓の結果、同じくイカサマの一つである「燕返し」も習得し、圧巻の牌捌きで魅せるベッキー入魂のイカサマシーンは、本作最大の見せ場となっている。さらに、「イカサマは勝つための技。技を使ってでも、勝たなきゃいけない時が人にはある」という印象的な台詞で、麻雀とは何か、人生とは何か、坊や哲に教えこむ瞬間も必見だ。坊や哲は何を感じ、強敵たちにどう立ち向かっていくのか―。

本編映像

映画『麻雀放浪記2020』は2019年4月5日(金)より全国で公開!
監督:白石和彌
原案:阿佐田哲也「麻雀放浪記」(文春文庫刊)
出演:斎藤工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、的場浩司、岡崎体育、ピエール瀧、音尾琢真、小松政夫/竹中直人
配給:東映
©2019「麻雀放浪記2020」製作委員会