ある青年と家族―実話に基づく愛と再生の物語『ビューティフル・ボーイ』の原作日本語翻訳版が4月3日(水)に発売される。
本作は8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服し、現在はNetflixの人気ドラマ「13の理由」の脚本家として活躍する人物と、彼を支え続けた家族の物語。息子と父親それぞれの視点から描いた2冊の回顧録を原作とした、愛と再生を描く本作。息子ニック役をティモシー・シャラメ、父親デヴィッドをスティーヴ・カレルが熱演。シャラメは本作で才能をいかんなく発揮し、先日発表されたゴールデン・グローブ賞でも助演男優賞にノミネートされるなど、賞レースを牽引中。本国のメディアや評論家からアカデミー賞助演でノミネートが有力視されており、賞レースに期待がかかる。
原作は、デヴィッド・シェフ本人により書かれたニューヨークタイムズ・マガジン紙に掲載された「薬物中毒の我が息子(My Addicted Son)」という記事が元になったノンフィクション。2008年に発売されると、アメリカ、エンターテインメント・ウィーク紙の年間最優秀ノンフィクションに選定、アマゾンの「2008年の最高の書籍」の1冊になるなど数々のメディアで絶賛された。『ムーンライト』などを世に送り出した本作のプロデューサーが、息子の視点から描かれたノンフィクションと2冊とあわせて1本のドラマとすることを思いつき、ブラッド・ピットといったプランBのパートナーたちにこの2冊の本を紹介したことから映画化への道が始まった。
そして4月3日(水)に、父デヴィッド・シェフの目線から描かれた「ビューティフル・ボーイ」の日本語翻訳版が発売される。息子ニックのために7つの依存症治療センターを訪れたこと、そして13回の再入院を含む8年間の軌跡が詳細に、時に生々しく綴られた原作を読んで、フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督は「デヴィッドは映画好きなんじゃないかな。というのは、イメージとか情景描写を、映画的なものを思い浮かべながら書いていると思うんだ。2人でサーフィンに行く場面なんかがそうだね。突然、霧に覆われ、あたりが暗闇に覆われて、デヴィッドは息子を見失うんだ。これは映画全体の途方もないメタファーだった。読み終わると最終的に、すごく神話的で、かつ普遍的な物語だったので、自分の人生の3~4年を賭ける価値があると思ったんだよ」と、自身にとって初の英語作品となる本作に、並々ならぬ情熱を持ったことを告白している。
デヴィッドを演じたスティーヴ・カレルは、父親としての切迫した気持ちを原作から読み取っていたようで「何よりもこの物語は、父と息子が一緒に歩いてきた、恐ろしい道のりを描いたリアルな話なんだ」と語っており、ニックを演じたティモシー・シャラメも「信頼させたり騙したり、愛と憎悪の複雑なギャップを描いている」と、本作の持つ二面性に注目をしている。
タイトル:ビューティフル・ボーイ
著者名:デヴィッド・シェフ
訳者名:市ノ瀬美麗
本体価格:1,200円+税
出版社:オークラ出版
※ティモシー・シャラメ フォトカード付き
映画『ビューティフル・ボーイ』は2019年4月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
出演:スティーヴ・カレル、ティモシー・シャラメ
配給:ファントム・フィルム
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