16世紀のインド古来の伝記を絢爛豪華な映像美で描いた『パドマーワト 女神の誕生』の予告編と場面写真が解禁された。
500年にわたり語り継がれる、16世紀に生み出されたあまりにも有名なインド古来の伝記の映画化に、インドでは制作段階から注目を集め、劇中でのヒンドゥー教や、インド古来の民族であるラージプート族の描写に憶測が飛び交い、一部の過激な宗教団体による上映中止運動などが勃発。その話題の高まりから、2018年インド国内興収で3位となる約61億円、インド映画の世界興行成績でも歴代10位となる、約100億円の大ヒットを記録した、まさにインド映画史を塗り替えた映像体験が、ついに日本に上陸する。
今回解禁された予告編では、ドストエフスキーの「白夜」を下敷きにした作品や、 「ロミオとジュリエット」を原案にした『銃弾の饗宴 ラームとリーラ』などの古典文学の翻案作など、本作の様な歴史大作などで耽美的な映像を追究するインドの巨匠サンジャイ・リーラ・バンサーリー監督が本領を発揮している。
圧倒的な美しさを見せつける王妃パドマーワティ、狂気さえ感じさせる野望に満ちたイスラム王アラーウッディーン、小国の王ながら高潔さを重んじるラタン・シンの3人の信念が交錯して、やがて一国の運命を揺るがす戦いとなっていく様をシェークスピア劇の様な重厚さで描きつつ、全編を通して、インド映画特有の華麗なダンスシーンはもちろん、当時の建築を再現した壮麗なセットや豪華な衣装、圧倒的な数の群衆シーン、スケール感溢れる戦闘シーンなど、大迫力かつ荘厳な世界が広がり、インド映画ファンの間で、「黒澤明監督の「乱」のようだ」「暴力的なまでの美」などと称される絢爛豪華な映像美が展開する。
公開時点でインド映画史上最高となる約30億ドルの製作費が投じられ、ヒロインのパドマーワティの衣裳は、一着およそ200万ルピー(約320万円)、重さは30キロになったものもあり、 演じるディーピカ―・パードゥコーンは1日12時間もの間、その衣裳を着続け撮影に臨んだ。 アラーウッディーン役を熱演したランヴィ―ル・シンは、撮影後、 実際の性格や振る舞いにも大きな影響が現れ、元に戻るために精神科医のカウンセリングを受けたと伝えられている。
『トリプルX:再起動』でハリウッド進出も果たした、インド映画界で最も出演料が高額といわれるトップ女優、ディーピカー・パードゥコーンをはじめ、ランヴィ―ル・シン、シャーヒド・カプールなど、ボリウッドのいまを代表するスターが繰り広げる演技合戦も見どころのひとつとなっている。
予告編
映画『パドマーワト 女神の誕生』は2019年6月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国で順次公開!
監督:サンジャイ・リーラ・バンサーリー
出演:ディーピカー・パードゥコーン、ランヴィール・シン、シャーヒド・カプール、アディティ・ラーオ・ハイダリー
配給:SPACEBOX
©Viacom 18 Motion Pictures ©Bhansali Productions