STUDIO4℃最新作『海獣の子供』が6月7日(金)に公開されることが決定し、併せてボイスキャストと特報映像が解禁された。
自然世界への畏敬を独自の漫画表現で読者を魅了し続ける漫画家・五十嵐大介の「海獣の子供」を、『鉄コン筋クリート』で第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、そのハイエッジな映像表現で確固たるブランドを築いてきたSTUDIO4℃が映像化した本作。主人公・琉花を芦田愛菜、琉花と共に物語の鍵を握る二人の少年・弟の海を石橋陽彩、兄の空を窪塚愛流が演じる。さらに稲垣吾郎、蒼井優、渡辺徹、富司純子が参加。音楽は映画音楽界の巨匠・久石譲が担当。
今回、浦上晟周、森崎ウィン、田中泯が追加キャストとして発表された。主人公・琉花と共に物語の鍵を握るジュゴンに育てられた二人の少年・海と空。石橋陽彩演じる海の兄・空役を浦上晟周、二人の少年の謎を追う天才海洋学者・アングラード役を森崎ウィン、アングラードのかつての相棒で海と空を保護している海洋生物学者・ジム役を田中泯が演じることが発表された。
2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」で堺雅人演じる真田幸村の嫡男・大助を好演し、バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」の番組内ドラマでの丁寧かつ細かな演技も話題を呼び、本年秋には宮崎駿のオリジナル作品で国内初の舞台化となった「最貧前線」にも出演が決定している浦上晟周は、本作がアニメーション映画初声優。森崎ウィンは、ダンスボーカルユニット・PRIZMAXのメインボーカルとして活躍しながら、俳優としてスティーヴン・スピルバーグ監督にその才能を見出され、映画『レディ・プレイヤー1』で青年トシロウ役に抜擢。浦上と同じく初のアニメーション映画での声優となる。
さらに、数々の映画作品に出演するほか、アニメーション作品では、映画『鉄コン筋クリート』の“ネズミ”という独特なキャラクターを演じ、13年ぶりにSTUDIO4℃作品に帰ってきたダンサーの田中泯。本年劇場公開の長編アニメーション映画の中で、ひときわ異彩を放つ映画『海獣の子供』は、芦田愛菜、石橋陽彩、浦上晟周、森崎ウィン、稲垣吾郎、蒼井 優、渡辺 徹、田中泯、富司純子という、完成に向けて更なる期待が膨らむ個性を自由自在に共鳴させる異才キャスト布陣となった。
また、当初「空」役としてキャスティングが決まっていた窪塚愛流は次の理由により出演を辞退することとなった。
窪塚愛流 コメント
変声期のために安定した声を出すことが困難だったため、スタッフの皆さまにご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。大変残念ですが出演を辞退させて頂くことを決めました。この悔しさをバネにしながら、作品の完成を楽しみにしています。
浦上晟周(空役)コメント
原作の漫画を読み終えたとき、自分の周りの世界が、少し違って見えました。僕にとってアニメの声を演じさせて頂くのは初めての経験でした。最初は不安が大きかったですが、声を吹き込ませて頂く過程はすごく楽しかったです。「空」が醸し出す雰囲気は異質で、台詞のテンポやリズムも独特です。渡辺監督と色々お話をさせて頂きながら、大人びている喋り方と、時折見せる少年らしさのバランスを意識しました。映画館を出たときに、周りの世界が少し違って見えるような作品になったら嬉しいです。
森崎ウィン(アングラード役)コメント
アニメーションの声優は初挑戦ということで、収録用の映像を何度も見返して本番に臨みました。『レディ・プレイヤー1』では、自分で演じたキャラクターの吹替え版だったので、感情を掴みやすかったのですが、アニメーションの場合は、「絵の中にいるキャラクターと一緒に呼吸をしなくてはいけない」と感じました。今回でいうとアングラードと僕、二人で一人という感覚で、その息がピタっ!とはまった瞬間はすごく気持ちがよかったです。それから、「一枚一枚絵を作って下さった方との呼吸でもある」ということも感じました。僕とアングラードとアニメーターさんとのフィルムの中での共演を是非見届けて下さい。
田中泯(ジム役)コメント
オファーを頂き、海獣の子供の原作本が届き、一息で読みました。「参加せよ!」と何処からか聞こえる気がしたのです。好奇心の脈動に震える僕に安堵したのでした。収録については、大きなヘッドホンからの自分の声に包まれて言葉を出す、まさしく声もカラダなのだ、と思い、演じることの面白さと際どさを同時に感じるお仕事でした。水の星・地球、緑のふるさと・地球、ヒトのふるさとは何処!
映画『海獣の子供』は2019年6月7日(金)より全国で公開!
監督:渡辺歩
原作:五十嵐大介「海獣の子供」(小学館 IKKICOMIX刊)
声の出演:芦田愛菜、石橋陽彩、浦上晟周、森崎ウィン、稲垣吾郎、蒼井優、渡辺徹/田中泯、富司純子
配給:東宝映像事業部
©2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会