「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」のゲネプロが4月17日(水)に日本青年館ホールで行われ、囲み取材に鈴木拡樹、和田琢磨、演出を担当した本広克行が応じた。
「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ初舞台の開幕を翌日に控えたこの日、「早く舞台に上がりたいという気持ちが強い」と本作への意気込みを語る鈴木は「一つのテーマパークを2時間かけて一緒に体験していただけるような作品」とこれまでとは違うアプローチでの上演に期待を持たせた。和田も「原作の力を借りながらも、新しい作品の誕生がこの『舞台 サイコパス』なんじゃないかなと思います。早く本番にならないかとワクワクする気持ちでいっぱいです」と語った。
本作でオリジナルのキャラクターを演じる鈴木と和田だが、鈴木は「キービジュアルを撮ったころのインタビューを読んだ方には謝りたい」と性格が「180度変わりました」と明かした。和田は「脚本の深見さん、演出の本広さんの力の元、公安局刑事課三係のみんなにキャラクターを作ってもらった感覚が強い」と語った。そんな鈴木と和田について、本広は「真っ白で来た」と表現し、「キャンパスに絵を描いているような作業でした」とまさに一丸となって作り上げた様子を明かした。さらに本広は、その過程がとてもうまくいったことから「続編があるんじゃないかなというくらい」と今後の展開にも期待を持たせた。
今回、本広とは初めてのタッグとなった鈴木と和田だが、「どういう演出をされる方なのか楽しみにしていた」と振り返る鈴木に対して、和田は「ビビッて稽古場に入ったもので、稽古初日を勘違いして早く行ってしまいました」と明かし、さらにその稽古場では「(本広らが)会議をしていまして、『こいつ、来た』みたいな顔をしていて・・・。そういうところからスタートしました」と明かし、笑いを誘った。
記者からは“色相が濁ってそうな人は?”という質問が寄せられ、「誰かの名前を挙げた時点で色相が・・・(笑)」と答えを渋る和田に、鈴木は「小屋入りしてからみるみるうちに色相が悪化して、今は逆に100オーバーしていない人を探すほうが難しいかもしれないですね」と答え、笑いに包まれた。また鈴木は「見ていただけると我々のメンタルケアになる。治療の一環としてご協力いただけるとありがたいです」と語った。
本作を楽しみにしている観客に向けて、鈴木は「新しい展開で舞台化をさせていただくということで、改めて『サイコパス』の世界観の大きさを感じています。舞台版に出てくるキャラクターはどの作品にも出てこないので、まっさらな気持ちで見てもらえる作品です」、和田は「オリジナルのストーリー、キャラクターも出てくるので、サイコパスファンの方にも、新たなサイコパスの魅力が発信できれば本望だと思います」と語った。
人々の精神が数値化される近未来で、正義を問われる刑事のドラマを描くアニメーション作品「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ。本作は、アニメシリーズの脚本家・深見真が舞台用に書き下ろした完全オリジナルストーリーのスピンオフ作品。公安局刑事課三係を舞台に、オリジナルキャラクターたちによるストレートプレイ作品を上演する。監修としてProduction I.G、TVシリーズ1期、劇場版では総監督を務めた本広克行による演出、公安局刑事課三係の監視官・九泉晴人役に鈴木拡樹、同じく監視官の嘉納火炉役を和田琢磨のほか豪華キャストが注目を集める。
「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」は2019年4月18日(水)~30日(火・祝)に東京、5月3日(金・祝)~6日(月・祝)に大阪で公演!
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