TAKAHIRO単独初主演映画『僕に、会いたかった』の新場面写真が解禁され、併せてロケ地である島根県隠岐島に凱旋した主演のTAKAHIRO、松坂慶子、秋山真太郎、錦織良成監督のコメントが到着した。

本作は、島で一二を争う凄腕の漁師の主人公・池田徹が、とある事故をきっかけに記憶を失い、島の人々の優しさに触れるうちに、新しい自分を見つけ出す家族の絆と再生を描く感動の物語。TAKAHIRO演じる主人公・徹を献身的に支える母親役には松坂慶子、主人公・徹に寄り添う心優しい医師役には小市慢太郎、“島留学”で島にやってくる学生役には山口まゆ、さらに板垣瑞生などフレッシュなキャストが参加。壮大なロケーションで魅せる、心暖まる感動の人間ドラマに仕上げた。

TAKAHIRO、松坂慶子、秋山真太郎、そして錦織良成監督が物語の舞台・隠岐島を訪問。映画館がない隠岐で上映会を行い、「撮影中から全面的に協力してくださった島の皆さんにいち早くお届けしたいと思っていた」とTAKAHIROが語る夢の凱旋となった。記憶喪失の漁師を演じたTAKAHIROは「いつか錦織監督とご一緒したいと思っていたのでとても光栄でした。台詞が少なかったので、細かい所作に“池田徹”という男の人生を感じ取ってもらえるよう気を付けました。本当に難しい役どころだったのですが、経験として何事にも代えがたいことをさせていただいたからこそ表現者としてターニングポイントになった作品かなと思います」と語った。

母親役を演じた松坂は「(TAKAHIRO演じる徹は)素朴な、母親思いの心優しい息子ですね。TAKAHIROさんはとっても感受性豊かな方で、涙もろいんですよね」と打ち明けると、TAKAHIROは「松坂さんが不思議なパワーをもっていらっしゃるんです。みなさんご存じの通り大女優さんなので最初はとても緊張しながらご挨拶をさせていただいたのですが、全てを包み込むような優しさと笑顔で接してくださって。まるで何年も育ててもらっているような感覚になれる。お芝居の上でもひっぱっていただきました。短い期間ながら息子として過ごせたことを光栄に思います。松坂さんのやさしさに触れるたびに涙腺が緩むというか。泣くべきシーンじゃないのにどうしても涙が出てしまうので、リハーサルで泣くだけ泣いて涙を枯らして本番に向かう、そんな手法を取らせていただきました(笑)」と意外な撮影中のエピソードを明かし照れ笑いを浮かべた。

TAKAHIROが漁師役という普段のイメージとは真逆の設定について錦織監督は「最初学校の教師というのを考えていたんですけど、漁師という役のほうが島の力強さを出せるんじゃないかと思いました。それから島留学で来ている子供たちと記憶喪失の徹、悩んでいる、迷っているというところをリンクさせたら面白いのではと。演じないで自然にそこにいるっていうのはとても難しいことなんですが、TAKAHIROさんと母親役の松坂さん・・・最初は美男美女で出来過ぎかなと思ったんですが、島に生まれた方が自然にそこにいるんですよね。とってもいい島の親子を演じてもらったと思っています」と両者に手放しの称賛を送った。

また、出演とプロデュースに加え、共同脚本も務めた秋山は「ヒューマンドラマを作りたかったので、TAKAHIROくんの役にどんどん負荷を与えていって、キャラクターが映画の中で輝けるものにしたいなという思いがずっとありました」と語った。隠岐島での3週間に及ぶ撮影では「島で生活をしながら溶け込む日々が、島の漁師を演じるにあたってはとても助かりましたし、なんでもないように見えるシーンが実はとても深いところにつながっていてヒントがちりばめられているんです。僕は個人的に家の中でお母さんに作ってもらったごはんを食べるシーンが印象的ですが、不思議と松坂慶子さんにご飯を出されると何倍もおいしくなる!(笑)」とTAKAHIRO。

錦織監督は「消えものって普通は役者さんは残しますよね。TAKAHIROさんは完食してましたからね」と明かすと、TAKAHIROは「ただのお米も松坂さんが出してくださると全部のお米が立っているんです(笑)」と返し、さらに錦織監督は「それはお釜の問題じゃないの?(笑)」、またTAKAHIROは「違うんです!普通のお味噌汁でも松坂慶子さんが出してくださると【黄金の味噌汁】になるんです」と返すと、松坂は「なんていい息子なんでしょう(笑)こんな風に和やかな撮影現場でしたね 」と抜群のチームワークを見せる場面もあった。

舞台となった隠岐島について、TAKAHIROは「もちろん景色だったり海の透明度だったり、穏やかな雰囲気もそうですけど、生活する島民の皆さんの温かさ、オープンマインドな雰囲気がリアルに表現できたかなと思うので、作品を通して感じていただけたらと思います」と語り、松坂は「見えないものに惹かれるんですけども、奈良に行くと万葉集の1300年前の歌の同じ空気を今感じているんじゃないかなと思うことがあるんです。そんな風に隠岐諸島にいると太古の見えないものを感じる、イマジネーションを掻き立ててくれる神秘の島で、ご縁の島で、何が起こるかわからない、いればいるほど魅力を感じる島ですね」と語った。

また、TAKAHIROは「先入観なく、癒されるために映画を観に来ていただければと思います。静かな映画です、人と人とのぬくもりを感じていただける映画になっています」と本作をアピールした。

映画『僕に、会いたかった』は2019年5月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開!
監督:錦織良成
出演:TAKAHIRO/山口まゆ、柴田杏花、板垣瑞生、浦上晟周、小野花梨/宮本裕子、吉野由志子、川村紗也、斉藤陽一郎、清水宏、山下容莉枝/秋山真太郎、黒川芽以、小市慢太郎 /松坂慶子
配給:LDH PICTURES
©2019「僕に、会いたかった」製作委員会