公開から40年の時を経て、新たな恐怖が解き放たれる―『ハロウィン』で話題を呼んでいる女性キャラクター、カレンに注目が集まる。
後世に語り継がれるホラーキャラクター“ブギーマン”と恐怖を煽る象徴的な音楽で全米を震撼させ、32万5000ドルの製作費で4700万ドルの興行収入を記録したホラー映画の鬼才ジョン・カーペンター監督が生み出した『ハロウィン』(1978)。その公開から40年の時を経て、新たな恐怖が解き放たれる。本作は昨年10月に全米で公開され、週末3日間で7,7501,000ドルという驚異的な数字を記録。R指定ホラー映画としては『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』に次ぐ全米ホラー映画史上歴代2位のオープニング興行収入となった。映画批評サイト「ロッテントマト」では80%フレッシュを叩き出し高評価を獲得した世界が絶賛、そして震撼した究極のショッキングホラーがついに日本上陸する。
主人公ローリー・ストロード、ブギーマンなどパンチの利いたキャラクターに目が行きがちな本作。実はいまじわじわと人気が出てきているのが主人公ローリー・ストロードの娘カレン。公開前はほとんど話題に上がらなかった彼女だが、公開後のSNS上では「カレンに惚れました」「あのシーンがカッコよすぎだったギャップ萌え」「あのシーン(セリフ)は最高。」「カレンのあの壱言と所作に痺れた!」とカレン推しの声が続出している。一体、カレンとはどのような人物なのか―。
最初の事件のすぐあと、ローリーは娘を生みカレンと名付けた。ジェイミー・リー・カーティスはカレンについて「カレンはトラウマを抱えた犠牲者の子供。そのために苦しんでいる。他のトラウマを抱えた子供たちと同じように。」と話す。ローリーが、いつかマイケルが塀の外に出てくるのではないか?という妄想に取りつかれ、武器のトレーニングや、生存者の悪夢に苦しみながら育てた娘がカレンだ。演じるのは『ジュラシック・ワールド』(2015)、『アントマン&ワスプ』(2018)などこれまでに125作以上のテレビドラマや映画で活躍する女優ジュディ・グリア。
本作への出演の決め手に「ジェイミーと共演するチャンスも逃したくなかった。彼女は主演であるばかりでなく、この映画のスターで、みんなやっつけるのよ。こんなに強い女主人公を誕生させた脚本を書いた3人も大好き」とジェイミーの存在の大きさを言及。またグリアは、これまでは狂人のためにトラウマを抱えるという存在でしかなかった本作での女性に、カーティスと脚本家が、意味深い物語を加味したことに喜んだそうだ。新しい『ハロウィン』が人生をやり直すその正しさを証明することに非常に共感を覚えたと話している。
劇中ではことあるごとに母ローリーを非難の目でみることもある、それまでの年月で積み重ねられた親子の関係性を感じさせる役どころ。グリアは「母、娘、そしてその娘。3人の強い女性キャラクターはお互い作り上げようと頑張っている生活を守ろうとしている。つまり、カレンは断固として、ローリーが自分を育てたようには娘のアリソンを育てまいとしているの」と分析。そんなカレンにもマイケルの魔の手が伸びる―。マイケルとカレンの関係性にも注目だ。
併せて到着した写真は、トロント映画祭のグリア、LAプレミアの母娘3世代(とブギーマン)ショット。
映画『ハロウィン』は全国で公開中!
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:ジェイミー・リー・カーティス、ジュディ・グリア、アンディ・マティチャック、ニック・キャッスル
配給:パルコ
©2018 UNIVERSAL STUDIOS