バイトを始めた銭湯は、深夜に風呂場で人を殺していた―!?『メランコリック』がイタリア・ウディネで開催された第21回ウディネ・ファーイースト映画祭において新人監督賞を受賞した。。
変幻自在な展開とサプライズ満載のストーリー。日々を憂鬱と感じるすべての人に送る、巻き込まれ型サスペンス・コメディの誕生した。本作は主人公・和彦を演じた俳優の皆川暢二の呼びかけにより、アメリカで映画制作を学んだあとIT業界でサラリーマンをしていた田中征爾と、俳優の傍らタクティカル・アーツ・ディレクターとしても活躍する磯崎義知(殺し屋・松本役)という1987年生まれの3人の同級生で立ち上げた映画製作ユニットOne Gooseによる映画製作第一弾作品。彗星のごとく現れた才能が日本映画界に新たな旋風を巻き起こす。
今回、4月30日~5月4日にイタリア・ウディネで開催された第21回ウディネ・ファーイースースト映画祭において、本作『メランコリック』が新人監督に贈られるホワイトマルベリー賞を受賞した。上映は4月27日[現地時間]に行われ、観客からも「高学歴でも生きづらいというのは、イタリアでも同じで考えさせられた」、「テーマがすごい力強かった!」、「主人公のキャラがとにかく魅力的」、「こんな映画初めて!」など賞賛の声が寄せられた。
毎年イタリア・ウディネで開催される、東アジアの映画と東南アジアの映画に特化したウディネ・ファーイースースト映画祭。21回目を迎える今年は日本から武内英樹監督『飛んで埼玉』をはじめ、山下敦弘監督『ハード・コア』、白石和彌監『止められるか、俺たちを』など11作品がノミネート。昨年は、日本でヒットする前の『カメラを止めるな!』が上映され、観客賞第2位を獲得したことでも注目された。
今年の観客賞第1位はオリバー・チャン監督『Still Human』(香港)、第2位ウェン・ムーイエ監督『Dying to survive』(中国)、第3位はイ・ビョンホン監督『Extreme Job』(韓国)。ブラックドラゴン賞は観客賞に続いて『Still Human』。マイムービーアワード賞は『翔んで埼玉 』武内英樹監督(日本)が受賞した。
昨年の第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞を受賞したことに続いての快挙となる今回の受賞に田中征爾監督は「人生での初めての映画祭は東京国際映画祭で、人生で初めての海外での映画祭が今回のウディネ・ファーイースースト映画祭で、そのどちらでも監督賞と新人監督賞をいただきまして、とてもうれしい気持ちでいっぱいです」とコメント。プロデューサー・主演の皆川暢二は「表彰式には出られなかったのですが、現地にいる日本人スタッフの方から深夜にメールが届き、最初はあまり実感がなかったのですが、少し時間がたち、SNSなどでの反応を見て賞を獲ったことを実感しています。純粋にとてもうれしいです」と喜びを語った。
映画『メランコリック』は2019年8月よりアップリンク渋谷ほか全国で順次公開!
監督・脚本・編集:田中征爾
出演:皆川暢二、磯崎義知、吉田芽吹、羽田真 、矢田政伸 、浜谷康幸、ステファニー・アリエン、大久保裕太、山下ケイジ、新海ひろ子、蒲池貴範
配給:アップリンク、神宮前プロデュース、One Goose