世界中の映画祭で話題沸騰となった青春ゾンビミュージカル『アナと世界の終わり』の公開を記念して、2019年に公開されるミュージカル映画をまとめて紹介する。

『アナと世界の終わり』は、思春期の高校生たちの葛藤と成長を描いた青春ストーリー。高校生のアナは、イギリスの田舎町で父と二人暮らし。パッとしない毎日を送り、町から抜け出すことばかり考えていたあるクリスマスの朝、アナは幼馴染のジョンと学校に向かっていると、ゾンビ化したスノーマンに遭遇―。果たしてアナと仲間たちは、ゾンビに蝕まれたこの田舎町から脱出することはできるのか―。鬱屈した日々を過ごす“負け組”高校生たちが、歌って踊って暴れまくる＜青春ゾンビミュージカル＞が、いよいよ日本に上陸する。

世界各国のファンタスティック映画祭で上映され、映画ファンの心を鷲掴みにした映画『アナと世界の終わり』。スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭では、ミッドナイト・エクストリーム部門で最優秀作品賞を受賞。そのほか、アメリカのファンタスティック・フェストやオランダのアムステルダムド映画祭、韓国のプチョン国際ファンタスティック映画祭などの映画祭で上映され国境を越え話題沸騰。海外の批評家からは、“『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ラ・ラ・ランド』の出会い！”と評され、前代未聞となる＜ゾンビ＞と＜ミュージカル＞の融合という新たなジャンルが衝撃を与えた。さらに、辛口映画批評サイト「ロッテントマト」で78％フレッシュを記録し、まさに映画ファン必見の一作といえる。

今回、そんな本作の公開を記念して、2019年公開ミュージカル映画まとめを作成した。

ティーンの“こじらせ”大爆発！！【奇跡の一本】青春ゾンビミュージカル？！
『アナと世界の終わり』

田舎町でのパッとしない生活から抜け出したいと願うアナが、町に突如発生したゾンビ・パンデミックにより世界滅亡の危機と戦うことになる、というストーリーの＜青春ゾンビミュージカル＞。海外の評論家から『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ラ・ラ・ランド』の出会い！と評され、「ゾンビ」×「ミュージカル」という二大ジャンルの融合に成功した本作は、映画史に新たな1ページを刻むこと間違いない。先日公開された「負け組」高校生が葛藤やフラストレーションを歌った楽曲‘‘BREAK　AWAY’’歌唱シーンでは、作品のエモーショナルな内容が見て取れる。果たしてアナは、死んだように生きる人生から抜け出すことができるのか？！《5月31日公開》
監督：ジョン・マクフェール／出演：エラ・ハント、マルコム・カミング、サラ・スワイヤー、クリストファー・ルヴォー／2017年／イギリス／98分／配給：ポニーキャニオン

―あなたの願いは何ですか？―あの世界観が実写で甦る！豪華絢爛ミュージカル
『アラジン』

実写版アラジンと聞いてまず思い出されるのは、「青いウィル・スミス」。だが忘れてはいけないのは、アラジンのあの壮観な世界観だ。『シャーロック・ホーム』シリーズ、『コードネームU.N.C.K.L.E』の監督ガイ・リッチーと、『チャーリーとチョコレート工場』『ビッグ・フィッシュ』などを手掛けた脚本家ジョン・オーガストのタッグは注目。人と物で溢れかえったアグラバーの市場街から豪華な宮殿、広大な砂漠、雪山、そして夜空の雲へと次々に姿を変える美しい景色が、ついに実写となって彩られる。また、青いウィル・スミスがノリノリで歌う「フレンド・ライク・ミー」や、アラジンとジャスミンが魔法の絨毯に乗って歌う「ア・ホール・ニュー・ワールド」などのロマンチックなミュージカルシーンも健在！《6月7日公開》
監督：ガイ・リッチー／出演：ウィル・スミス、メナ・スマード、ナオミ・スコット／2019年／アメリカ／配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン

ミュージカル嫌いのOLが催眠術にかかり、歌い踊る？！新感覚邦画ミュージカル！
『ダンスウィズミー』

まだ目新しく感じられる邦画ミュージカルコメディ！「急に歌ったり踊ったりするミュージカルへの＜なぜ？＞という違和感自体をミュージカルのテーマにできないかとずっと考えていました。」と語る本作の矢口史靖監督。ミュージカルが大の苦手なOL静香がある日突然催眠術にかかってしまい、音楽を聞くといつでもどこでも歌わずに踊らずにいられないカラダになってしまうという斬新な設定！主人公静香たちが、PCが並ぶデスクをステージにシュレッダーから舞うカラフルな紙吹雪の中で歌い踊るミュージカルシーンにも注目だ。三吉彩花、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシなど個性豊かな出演者陣が矢口監督の元に集結したことも期待をそそる。《8月16日公開》
監督：矢口史晴／出演：三吉彩花、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ／2019年／日本／配給：ワーナー・ブラザース

社会現象を起こしたアナ雪の２作目！そのほとんどがまだベールの中？！
『アナと雪の女王2』

ディズニー初のWヒロインや、「ドラマティック・ミュージカル」というジャンルで話題を呼び、公開されるや否や世代を超えた社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』。あれから6年、ついに続編が公開される。エルサ役にイディナ・メンゼルが、アナ役にクリステン・ベルが引き続き起用され、クリス・バックとジェニファー・リーの‘ゴールデンコンビ’も監督として続投。現時点ではまだほとんどがベールに包まれているが、2月に解禁した特報には、嵐吹き荒れる暗い海に氷で足場を作りながら何度も立ち向かっていくエルサや、トナカイの群れと共に勇ましく駆けるクリストフ、霧のかかった岩場から飛び降りるアナ達の姿が映っており、SNS上でもすぐに話題を呼んだ。一体どんな物語になるのか期待が高まる。《11月22日日米同時公開》
監督：ジェニファー・リー、クリス・バック／出演：イディナ・メンゼル、クリステン・ベル、ジョシュ・ギャッド／2019年／アメリカ／配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン

あなたが観たい1本は見つかっただろうか？もちろん1本だけではなく、2本、3本、もしくは全て観るというのもアリ！いつの時代もあらゆる世代に愛されてきたミュージカル映画。これから生まれるミュージカル映画の中にも名作があることを願って注視していきたい。

映画『アナと世界の終わり』は2019年5月31日（金）より新宿武蔵野館ほか全国で公開！
監督：ジョン・マクフェール
出演：エラ・ハント、マルコム・カミングス、サラ・スワイヤー、クリストファー・レボー、ベン・ウィギンス
配給：ポニーキャニオン
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